廣田 浩一 院長(ひろた内科クリニック)のインタビュー

ひろた内科クリニック 廣田 浩一 院長

ひろた内科クリニック 廣田 浩一 院長 KOICHI HIROTA

大学卒業後、幅広い症例に携わり、スキルを磨く。2007年、「たまプラーザ駅」そばに開業。

院長が医師の道を志したきっかけと、医者になられた経緯をお聞かせ下さい。

私自身が小さい頃に小児喘息で急患で受診したり、入院したことがあるんです。苦しい経験の中で、優しく治療してくれて、元気にしてくれるお医者さんは身近な存在でもあり、憧れた職業だったんですね。ですから、小学校の作文や文集には必ず「将来の夢はお医者さん」でした。医者志望はぶれることなく、ずっと医者になりたいと思っていましたね。ですが、高校三年の時に父親が倒れ、一度目の医学部受験にも失敗し、浪人も出来ない状態になってしまったんです。そこで一度は医者を諦め、四年制大学の工学部に進学し、会社員として企業に就職しました。しかし、サラリーマン生活をする中で「これは本当に自分がやりたい仕事なのかな」と自問自答した結果、「やはり医者だ」ともう一度医学部を受験し、今度は合格することができました。

憧れの医師像に近づくために、多大な努力を積まれたと伺いましたが?

私はいわゆる家庭医の先生がきっかけで医者を志したので、私のなりたい医者のイメージは地元に根ざして医療を提供し、患者さんと一緒になって医療に携わっていく医者だったんです。ですから、家庭医として地域医療を行うための研鑚を積むことに力を注ぎました。大学病院で研究したり、最先端医療に関わるというのも興味はありましたが、どうしても地域医療に対する想いを外すことは出来なかったんですね。当時、大学病院で初期研修をしないのは珍しかったと思いますが、私は専門性を重視した初期研修で視野を狭めてしまうよりも、幅広い診療経験を積みたいと、敢えて大学の外に出て一般研修をやってくれる病院を探して臨床経験を積みました。とにかく医師の基本となる医学知識を幅広く持ちたかったので、なるべく色々な科を診て回り、他の人よりも何倍もの患者さんを診られるようにしましたね。本当にメチャクチャ忙しかったけど(笑)、人よりも遠回りして医者になったから、余計に早く一人前になりたかったし、知識も経験もつけたかった、それが原動力だったのかな。

 

リウマチの専門医でもある院長ですが、リウマチを専門に選ばれた理由を教えて下さい。

循環器、呼吸器、消化器の患者さんはとても多く、当然医師数も多いわけですが、膠原病やリウマチとなると、困っている患者さんがいるにもかかわらず、専門医の数は少ないし、そもそも診られる先生がいない病院もあるんです。膠原病やリウマチを診られる医師は希少だけど、それは患者さんにとって貴重ということでしょう? ですから、いわゆる花形の、人気のある診療科の先生になるよりも、人手が足りなくて必要とされている分野の医師になろうと思ったんです。膠原病やリウマチのような免疫関係の病気は特殊なので、なかなか一般の医者にとっては、解かりづらいんですよ。「専門の先生が必要、でもいなくて困っている。」というのなら、自分がその立場になろうと考えて、リウマチの専門医になりました。
また、リウマチは慢性疾患なので長期にわたり外来通院する必要があります。患者さんも遠くの大きな病院に通院するのは大変だし、担当の先生も度々変わってしまう。やっぱり本当は一人の先生に長く診てもらいたいと思っても難しい。そういう意味では、リウマチ科は地域の開業医に適した科だと思います。地域で高い専門性を保って開業医として仕事ができる私の想いに合った専門性だと思います。

ひろた内科クリニックの特長をご紹介下さい。

まずは、リウマチ性疾患治療の高い専門性でしょうか。私はリウマチ診療に実績のある聖マリアンナ医科大学で現在も非常勤講師として、リウマチ膠原病専門外来を担当しています。地元のクリニックで大学病院と同じ医療水準のリウマチ診療を行うことができるのは、患者さんにも喜んで頂ける点ではないかと思います。また、私はリウマチ専門医の他、アレルギー専門医、内科専門医でもあります。アレルギー専門医として、気管支喘息・花粉症などのアレルギー疾患の治療を行えることも特長としてご紹介したいですね。あとは、聖マリアンナ医科大学を始めとする、近隣の大学病院や一般病院との病診連携体制があることでしょうか。特に外来を担当している聖マリアンナ医科大学とは強力な病診連携体制をとっていまして、リウマチ科に関しては特に強い協力体制が敷かれています。私自身も安心してご紹介できる先生方、後輩医師が多数おりますので、患者さんにも安心して頂けると思います。

最後に院長から地域の皆様にメッセージをお願い致します。

「リウマチの診断が付いてすでにどこかに通院されている方には、その担当の先生とのコミュニケーションをしっかりと取り、自分の悩みや困っていることを隠さずに伝えて下さい。先生から受けた指導や生活の中で気をつけることなどもしっかりと守り、効果が不十分な点があればどこが不十分なのかも気軽に伝えられる関係を作りましょう。どうしても医療は医者からの一方通行になりがちですが、患者さんの声は重要なんですよ。お互いが良い意味で本音を言い合える関係になることが、結果として良い効果を導くんです。私も自分のクリニックの患者さんには、「何か言いたいことや聞きたいことはありませんか?」と聞いています。やはり言ってくれなきゃ解らないですからね。リウマチかな? と不安に思っている人、不調に気付いた人は、早くは受診し相談しましょう。診断の結果、リウマチじゃなかったらそれだけで安心できるでしょう? 悩んでいる時間はもったいないです。早く診てもらって、必要なら早く治療をしましょう。我慢しすぎて、症状が悪化してしまう人もいるんですよ。医学がどんなに進んでも、治療のタイミングが遅れれば十分な効果が得られないことになりかねません。治療のチャンスを逃さないためにも「おかしい」と思ったら、直ぐに来て下さいね!

※上記記事は2011.12に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

ひろた内科クリニック 廣田 浩一 院長

ひろた内科クリニック廣田 浩一 院長 KOICHI HIROTA

ひろた内科クリニック 廣田 浩一 院長 KOICHI HIROTA

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