菅原 あやこ 歯科医師(あざみ野フォレスト歯科)のインタビュー

あざみ野フォレスト歯科 菅原 あやこ 歯科医師

あざみ野フォレスト歯科 菅原 あやこ 歯科医師 AYAKO SUGAWARA

東京歯科大学 卒業。同大学千葉病院に勤務。医療法人伸義会 赤坂デンタルクリニック 勤務を経て、『あざみ野フォレスト歯科』に勤務(東急バス・満願寺停留所より徒歩2分)。

OLから歯科医師の世界へ

実はOLをしていたことがあるんです。その前に一般の大学に通っていたわけですけども、その4年間でアルバイトをしていたのが歯科医院だったという、今から考えれば不思議な縁のように思うことがありました。そのクリニックは中も雰囲気が良かったですし、朝クリニックに向かっていると商店街の方から声をかけていただいたり、アルバイトという身でありながら、誰かに信頼していただける醍醐味を味わっていたのかもしれません。1OLを挟んだことで、逆にその思いが増したというのでしょうか。私にできることで、顔を知っている方々に貢献したいと考え、歯科医師となったのです。

大学卒業後、母校の病院で研修医を経て都内のクリニックに勤務し、こちらにお世話になるようになったのが20224月のことでした。

「ケア&キュア」のコンセプトを次代につないでいく

『あざみ野フォレスト歯科』は2015年の開業以来、一貫してコンセプトとして取り組んでいるのが「ケア&キュア」です。治っておしまい、ではまたむし歯がぶり返してしまうことになります。ですから、しっかりと定期的に検診にいらしていただき、むし歯や歯周病を予防することに重点を置いた診療をおこなっています。

お子さんについては、大人になるまでに自分でしっかり歯がみがけるようになってもらうことですね。子どもの時にその習慣が身につけばむし歯になりにくくなりますし、それに子どもの時にやったことって忘れないと思いますから。ご高齢の方については、やがてご自身で十分にケアすることが難しくなってくる時期が訪れます。日々できることをしていただき、検診にいらした時に、ご自分では難しいところを歯科衛生士がケアしていくというスタイルで対応していきます。

当院は担当衛生士制を敷いています。なぜなら、患者さんから訴えがあっても、それ以前がわからなければ対応が難しい面がありますよね。またその方の人となりを理解していることが、問題の把握と円滑なコミュニケーションにつながるという面もあります。衛生士は経験を重ねたベテランも多く、そこに若い子も少しずつ入ってきています。技術や知識であったり、患者さんとの接し方であったりはベテランの衛生士がしっかり伝えてくれていますので、そこは私たちも安心ですし、患者さんもおそらく同じ気持ちではないでしょうか。

ツールを上手に用いることで、精度高く、わかりやすい治療を実現

開業時にはなかったものにマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)があります。歯は1センチ足らずのものですから、3倍、4倍の拡大鏡で見ようとしても見えない部分が出てくるんですね。すべての症例に用いるわけではありませんが、やはり根の治療では、これがあるかないかでずいぶんと精度が違ってくるように思います。しっかり視認しながら治療をすることがやり直しのない治療につながり、また、治療の回数も減り、患者さんの負担の軽減にもつながると考えています。これはCTも同様です。CTがあることで根の形を事前に把握することができますし、これにマイクロスコープやニッケルチタン(切削器具)を組み合わせることで、治療のさらなる質の向上につながっていると感じています。

同じ「ツール」という意味では、タブレットは重宝しています。口頭でももちろん説明はしていきますが、言葉だけではすべてをご理解いただくのはやはり難しいことでしょう。画像をモニターに映し、赤や青でマークしながらご説明することで、患者さんにもご自身の治療やケアの必要性を理解して頂く事が日常での歯への関心へつながる事を目的としています。

痛みにも配慮し、できる限り歯を削らない歯科医療を

「痛み」への配慮も大切です。患者さんが歯科医院へのハードルを高く感じられるのは、やはりそこだと思うんですね。当院では表面麻酔を塗布し、電動の麻酔器を用いて、痛みが苦手な方に対してもしっかりと対応させていただいています。

とは言え、やはりそれ以前、痛みが出る前にいらしていただくことが大切です。麻酔をすることなく治るのであれば、それが一番ですからね。侵襲の浅い小さなむし歯であれば、歯を削らなくともいいこともあります。もちろん検診で状況をしっかり見ていくことが大切ですが、フッ素を塗布して歯質を強化することで削らなくても良い期間を延ばすことが可能なケースも存在します。フッ素というと、お子さんのケア、というイメージがありますけども、歯質の強化という面では大人の方にも有効です。これに歯間ブラシやフロスをマスターしていただき、実践することで、できる限り歯を削ることがないようなキュアも心がけていきます。

地域のみなさんへメッセージ

赤ちゃんから80歳、90歳のご高齢の方まで幅広い層の方々にご利用いただいております。最近では、訪問歯科も始めています。足がご不自由になると、通いたくともそれが難しくなることはどなたにも訪れることです。歯を削るなどの処置はご自宅で難しい面はありますが、入れ歯の調整や製作、口腔ケアは訪問で十分に可能ですし、歯科医院に通えなくなった方々へのケアもお任せいただければと思います。

困った時にはいつでもご相談ください。ご高齢の方の中には、お話が目的で来院される方もおられます。お掃除をしたいけども、お話が続いててできない、といったような感じですね(笑)。でも、それもいいと思うんです。当院が地域にお住いの方にとっての心の拠り所となればそれは本当に光栄なことですし、困った時もそうでない時も気軽に足を運んでいただける場所になれたらと考えています。

※上記記事は2024年11月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

あざみ野フォレスト歯科 菅原 あやこ 歯科医師

あざみ野フォレスト歯科菅原 あやこ 歯科医師 AYAKO SUGAWARA

あざみ野フォレスト歯科 菅原 あやこ 歯科医師 AYAKO SUGAWARA

  • 出身地: 神奈川県横浜市
  • 趣味・特技: ゴルフ
  • 好きな作家: 池井戸潤
  • 好きな映画: ディズニー映画
  • 好きな音楽: クラシック
  • 好きな観光地: 沖縄
  • 座右の銘: 「一期一会」

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