和田 サブリナ 代表（tinyHappy Garden International School（タイニーハッピーガーデンインターナショナルスクール）)のインタビュー

自分が学んできたことを実践したい

日本の教育施設でも勤務経験がありましたが、娘が生まれたあと、自分が仕事に復帰することを考えたときにどこかちょっと違和感があったんですね。例えば、教育メソッドの違いだったり、保護者さんに対しての対応だったり。もちろんいいところもたくさんありましたが、自分がこれまでニュージーランドなどで学んできた教育のなかから、印象的だったことを実践してみたいと思ったことがtinyHappy Garden International Schoolを開校するきっかけになりました。

子どもたちを温かく迎える

開校したのは、2014年。当初から子どもたちを温かく迎えることのできる環境を作ってきましたので、それが当校の一番の特徴だと思っています。先生たちの対応も子どもたちと向き合う気持ちが最上級。子どもたちによりよい環境を一緒に作りたいという想いも強いですし、子どもたちとの繋がりや絆の作り方も特徴的かなと思っています。子どもたちと過ごす時間も長いんですよ。遊びの時間はもちろん、アートや音楽の活動なども先生たちに全幅の信頼を持ってもらえるような関係性を作れるようなプログラムを提供しています。

保護者の方にも安心していただけるように

保護者の方無しで参加できる12カ月からのクラスもありますが基本的には18カ月から6歳、就学前のお子さんたちをお預かりしています。英語が母国語のお子さんを中心に日本語をはじめ、今は近くにドイツ人コミュニティーがあるので、ドイツ語が母国語のお子さんも多いですね。英語イマージョン教育になりますが、英語を話せない保護者のお子さんにも通っていただいています。

当校は、モンテッソーリ教育、ヴァルドルフ-シュタイナー教育、レッジョ・エミリア教育に影響を受け、英語を手段に遊びを中心としたさまざまなことを学ぶ保育園なので、そういった教育方針を気に入ってくださっているのかなと思っています。音楽や物語の読み聞かせも好評いただいていますね。やっぱりお子さんたちが帰宅して、どれだけ楽しかったか。また行きたいと言ってくれるのか、そこが大事なことなのかなと思うんですね。保護者の方にとっては、お子さんが学校で楽しい時間を過ごしていることが幸せで、だからこそちゃんと任せられるなと思っていただきたい。保護者の方とは連絡帳アプリを使って、日常の写真や「今日こんなことしました」というメッセージをお送りしています。それを見ていただければ、子どもたちが学校でこんなことで楽しんでいるんだと知っていただけますし、安全な環境なんだなと信頼していただけるのかなと考えています。

子どもたちにポジティブな印象を持ってほしい

当校は、子どもたちそれぞれの個性を伸ばすことにも注力しています。音楽やアートの時間も多いので、クリエイティブなことが好きなお子さんにはぴったりの環境です。また、勉強にフォーカスする保育園もあるかと思いますが、当校はどちらかと言うと人との関係をとても大切にしている保育園。コミュニティーの関わりや一緒に生活していく、育っていく、暮らしていくことにフォーカスしているので、もちろん勉強もしますが、人との繋がりを学んでほしいというお考えがあるんでしたら、とてもいい学校かなと思います。保育園というのは、最初に触れ合う自宅以外の環境ですから、子どもたちにポジティブな印象を持ってもらいたいんですね。最初の経験が「学校って嫌なところだ」となってしまうと、その後の小学校や中学校、学ぶことの妨げになる可能性もありますから、なるべくポジティブで楽しい経験になるように心がけています。今後も質をもっと高めて、保護者の方に安心してもらえる環境を守り続けていきたいですね。スクールバスでの送迎を開始する予定も進めていますので、そういった意味でもより安心していただける環境になるのかなと考えています。

ポジティブなエネルギーを届けたい

青葉区のコミュニティーに学校を構えられていることにまずは感謝しています。今後もポジティブなエネルギーをここから発信していきたいです。青葉区はすごく素敵な場所ですし、今後もイベントなどを通して地域との繋がりを深められればと思っています。毎年、子どもたちのアート作品を展示するArt Exhibitionも開催していますが、生徒とその家族だけでなく、地域の方々にもいらしていただけるオープンなイベントですので、たくさんの方に来ていただきたいです。また、そういった機会も今後は増やしていきたいですね。

※上記記事は2024年6月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。