篠原歯科医院 篠原 泰弘 院長 YASUHIRO SHINOHARA
大学卒業後、勤務医として幅広い症例に携わり、スキルを磨く。1994年、横浜市青葉区に開業。
大学卒業後、勤務医として幅広い症例に携わり、スキルを磨く。1994年、横浜市青葉区に開業。
小さい頃から高校生まで掛かっていた歯医者の先生がとにかく格好良くて・・・アメリカ帰りの先生で、白衣の下にリーバイスの646を履いて診察している姿にとても憧れたものです。私も歯医者になりたての頃はそれを見習って501を履いて診察していたこともありましたね(苦笑)。子供の私にもわかりやすく説明してくださる優しい方で、「先生のようになりたい」と考えたのが、この道を志した一番の動機だったと思います。そこにもうひとつ加えるとするならば・・・私の家は親戚中が医者という家系でした。父がそうでしたし、叔父もそう。そこへもってきて私は子供の頃から手先が器用で、工作とかも好きだったのですが、それを見た叔父が「お前は歯医者に向いてる」と(苦笑)。「家の家系には医者は多いけど歯医者はいないから、お前がなってみれば」と言われたんです。決定打とまではいかないにしても、それが後押しとなったのは事実かなと思います。
歯学部を卒業し、相模原にある先輩の開業医の先生のもとで修養を積み、1994年に『篠原歯科医院』を開院致しました。基本に忠実な治療を心掛け、地域の皆様のお役に立っていければと思っております。
基本を忠実に、とにかく見えない所ほど丁寧な治療を心掛けるということです。実は当院には歯医者仲間が治療によく来ます。彼らが言うには私の手掛ける、いわゆる根っこの治療が「オタク的だ」となります。歯を削って型を取るにしても凸凹があればそれだけ隙間が空きやすくなります。同じ削るにしてもキレイな面が残るほうが後々を考えても良いに決まっている。私の凝り性的なところが同業者をして「オタク的だ」と言わせる部分なのでしょうが、丁寧な仕事には意味があると思うんです。
携帯端末など世にある機械がそうだと思いますが、機能美という言葉に表れるように、機能が優れているものは美しさを併せ持ちます。歯科治療もその例外ではないと思うんです。
新しい技術の導入も大切ですが、いまある技術を最高の形で提供するという前提があってのことだと考えています。新しい技術を追い求めるあまり、もともとのベースの部分がおろそかになる愚を犯してはなりません。
とはいえ、既存の技術を高めてくれる道具類は積極的に導入しています。根っこの治療に使うリーマー等がその一例ですね。既存の技術の精度を高め、出来得る最高の治療を患者さんに提供していきたいと考えています。
息子がゴーカートレースをしていまして、息子専属のメカニックである私も週末はレース場に通う日々を送っています(笑)。オーダーメイドのスポーツマウスガードを製作するようになったのは息子のためでありました。頭部に大きな外力が加わった時、マウスガード装着時と非装着時の脳しんとうを起こす確率に差があることがデータでわかっています。また、マウスガードを着けていることにより瞬発力の向上が認められることも報告されています。
これは何もレース等の特殊なスポーツだけにとどまりません。ラグビー等のコンタクトスポーツでは年齢によってマウスガードの使用が義務づけられていることもあります。
自分で製作するわけですので大変な思いをすることもありますが、それが確実に誰かの役に立つと思えば何ほどのこともありませんね。
3歳くらいのお子さんから小学生くらいまでを対象に、年に4回、歯ブラシ指導と並行してフッ素を塗布する『キッズオーラルクラブ』を実施しています。フッ素を塗るにはイオン導入やトレー法などいくつか方法がありますが、当院ではフッ素塗布に歯ブラシを用いる歯ブラシ法を導入しています。歯垢を落として歯の表面をキレイにした状態でフッ素を塗布出来るのがこの方法の利点ですね。
フッ素塗布は子供だけでなく、大人にも有効な虫歯予防法です。大人の方であれば市販のフッ素入り歯磨き剤でもその用を充分に果たすことが可能です。ですが、その使用方法に関して言えば多くの方が誤解をされていらっしゃるように思います。
フッ素入りの歯磨き剤はフッ素がお口の中に残らなければ意味がありません。それはつまり“うがい”をして全てを洗い流してしまえば元も子もないということなんですね。一度液体歯磨きなりで口腔内の汚れを落とし、その上でフッ素入り歯磨き剤を用いれば効果が高まると思います。
篠原歯科医院では未来を担う子ども達の健康を守るため、積極的な予防をおこなってまいります。お子さんの歯磨き等で気になることがございましたら、是非ご相談にいらしてください。
口腔内が清潔でない人は口がキレイな人に比べて風邪を引きやすいというデータがあります。これは口腔中のばい菌により粘膜組織が弱くなり、風邪の菌が入ってきた時に感染しやすいからだと考えられます。最近では全身疾患との関連があきらかになっています。身体の健康はお口の健康から始まるという意識を持っていただければと思います。そのためにも日頃からお口を清潔に保つことを心掛けていただき、定期的に歯医者をご利用いただければと思います。
※上記記事は2011.11に取材したものです。
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