この道に至るきっかけと、これまでの経緯をお聞かせください。
私はこの仕事に33年関わってきました。これ以前には、やはりスポーツ系の予備校でもって10年余りを現場のトップとして取り仕切らせていただいていたのです。そこで培った知識と、教育に対する思いを結実させる場所として、1994年に『アスリート予備校』を開校しました。 当校では昨年(2012年)、新たに池袋校を新設し、神奈川県内はもとより、東京都、千葉県、埼玉県からも子ども達が通ってきています。 「血の通った教育」を理念とし、自分の夢に挑戦する子ども達の一助となるべく力を尽くしていきたいと考えています。
『アスリート体育予備校』の特徴を教えてください。
同じ体育系であっても、大学によって出題傾向は異なります。また、当然のことながら実技試験の内容も大学により様々なものがあります。本校では全国の国公立大学、および私大体育・スポーツ系学部に関わる出題傾向と実技試験の内容を収集し、生徒が志望する大学の傾向を踏まえた最短距離の指導をおこなっています。生徒の最終目標は、その先の、体育の教員や消防官、警察官といった職業を志すことにあります。また、最近では一般企業にも体育系学部のニーズが高まっています。なにしろ、挨拶に始まり、社会性や協調性といったものが身に付いていますので、生徒が志向する未来を、より確かなものになるよう、手助けをしていきたいと思っています。
指導の内容についてご紹介ください。
高1、高2コースについては、平日と日曜日の週2回のみとなっています。部活と勉強の両立を目指す生徒にとって、じっくり基礎から勉強を進めていきますので、受験ばかりではなく、普段の学校の勉強への対応も可能なクラスとなっています。本科生は毎日、高3コースは週に4回の授業となり、より専門的で具体的な勉強をおこなっていくことになります。その中身については、私どもは個々の子ども達の能力に応じた手作りの指導を心掛けています。やはり、その時点で勉強が得意な子と、必ずしもそうではない子がいるわけでして、その全ての生徒がキチンと理解をして進めていけるように配慮しています。とはいえ、勉強が得意でない子も、言い換えればそれは勉強をする機会を逸していたに過ぎません。彼ら彼女はスポーツを通じて磨かれた集中力を持っていますので、一旦気持ちを切り替えれば、すごく伸びていく素養があるんです。
当校では少人数制クラスを基本とし、その他、時間を有効に活用しての個別指導にも対応しています。私個人の思いですが、個別指導"だけ"という教育方針には賛成出来かねるものがあります。と言いますのも、個別では自分のことしかわからない部分があるからです。自分の力を自覚する機会も限られており、まして周囲に刺激されるという要素も少なくなるという懸念があります。全体での授業を基本とし、足りない部分を補っていくというのが、子ども達にとって有意義な授業ではないでしょうか。
どのような子ども達に育っていってもらいたいとお考えですか?
卒業生には、プロ野球のトレーニングコーチ、あるいは、Jリーグチームや日本バスケットボール協会でテクニカルコーチを務めているOBがいます。私としましては、学校現場で素晴らしい教員を目指して欲しいという思いと、プロを始めとしたスポーツの現場で活躍して欲しいという思い、その双方を担う人材をより多く輩出していきたいと考えています。いずれにしても、大事なのは、その子が何を目指すかということであって、私たちはその想いをアシストするために存在していると考えています。
最後に地域の皆様にメッセージをお願いします。
2020年に東京オリンピック&パラリンピックの開催が決まりました。それに伴い、この7年の間にスポーツは単なる文化以上の役割を担うようになると思われ、体育・スポーツに関わる仕事へのニーズはさらに高まっていくものと思われます。大学への合格はあくまでも通過点に過ぎません。子ども達が、体育・スポーツの分野で社会に幅広く貢献していけるよう、出来る限りのことをしていきたいと思っています。
※上記記事は2013.12に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。
アスリート体育予備校 津島 恵一 校長 MEGUMU TSUSHIMA
- 好きな本・愛読書: 戦国もの / 黒田宮兵衛、明智光秀
- 好きな映画: 洋画 / アクション
- 好きな言葉・座右の銘: 有志有途
- 好きな音楽: 沖縄音楽
- 好きな場所・観光地: 沖縄
- 生年月日: 1950年2月5日
- 出身地: 大阪府
- 血液型: B型
- 趣味・特技: マラソン、旅行