経営者のお客様から刺激を受け、起業を決意
大学を卒業後、営業マンとして輸入車販売のヤナセで働いていました。そのとき、ベンツを購入されるお客様は経営者の方が多く、大変勉強になるお話を聞かせていただきました。2000年にオートスピリットを創業したのは、たくさんの経営者の方々から受けた影響が大きいです。最初は小さな事務所でしたが、少しずつ仲間を増やしていき、様々な事業を展開していきました。現在は車の買取・販売・レンタカー事業のほか、地域貢献を目的とした新しい事業にも取り組んでいます。
「横浜ブランド買取家」を立ち上げ、遺品整理や片付けの代行も
昨年11月には、遺品整理の代行や片付け代行のサービスと不用品買取をセットで行う「横浜ブランド買取家」を立ち上げました。これは以前、車の出張買取サービスでお客様のご自宅へ伺った際、その他の不用品も一緒に買い取らせていただいた経験がきっかけで生まれたサービスです。「どうせ売れないだろう」と諦める前に、専門スタッフが丁寧に鑑定いたしますので、ぜひ一度ご利用いただきたいです。遺品整理や片付け代行の費用を、買取査定額から差し引くことも可能です。
また、中古車の販売や買取で常連のお客様からは、お持ちいただいた物品の買取価格を車の頭金に充当したり、車の下取り価格に上乗せしたりできるため、ご好評をいただいております。ただ不用品の買取事業を行うのではなく、品物の購入支払額を別の品物の買取価格に充当させていただくような「物々交換のシステム」がお客様に求められてきているように思います。
「キッチンカーの製造」から「販売ノウハウのコンサルティング」も行う
もうひとつの事業は「キッチンカーの製造」と「販売ノウハウのコンサルティング」です。新型コロナウイルスの影響でテイクアウトやデリバリー、移動販売の需要が高まっています。移動販売車の初期費用は実際に店舗を構えるより安く、場所の固定費がかからないため、気軽に始めやすいともいえるでしょう。
当店では、看板やレシピを提供してくださる飲食店様と提携し、キッチンカーでの事業を始めたい方が安心して始めていただけるための「販売ノウハウのコンサルテング」を行っております。コロナの影響もあり、キッチンカーで新しい事業を始めようされる方々も増えているように感じています。そういった方々に向けて、キッチンカーでの出店場所を提供するため、当店の敷地をご利用いただくことにしました。今後は広い駐車場を持つ企業に声をかけ、販売スペースを確保していく予定です。
県をまたいで地域貢献していく
私が様々な分野で事業を取り組むのは、必要とされている場所へ必要なものを届けたいからです。以前、長野の方とお話させていただく機会があり、「地元の野菜の4割は破棄されてしまう」と伺いました。ネットを使えば販売していけるものの、ITが苦手な年配の農業者の方が多く、ネット販売に踏み出せないなどの相談を聞きました。そこで野菜を引き取らせていただいたのですが、少し形が歪んでいるだけで新鮮で美味しそうなものばかりでした。キッチンカーでその野菜を販売してみたところ、都筑区の皆様に大変喜んでいただけ、県をまたいで地域貢献できました。
地域の皆様へメッセージをお願いします
当店では私のような体育会系のスタッフが、心を込めて接客しております。横浜ショールームでは、地域の方々が使えるイベントの開催場所としてご利用いただくなどの取り組みを行っており、都筑区のみなさんのコミュニティーをサポートしていきたいと思います。
また自動車の製造では、移動販売車以外にもオフィスカーや分煙バス、PCR検査バスなども作っています。時代のニーズに合わせて新しいサービスを構築し、皆様のお役にたつことが私たちの願いです。まずはなんでもお気軽にご相談にいらしてください。
※上記記事は2020年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
横浜キズヘコミ修理センター 油谷 聡士 代表取締役 YUTANI SATOSHI
- 好きな場所: 会社
- 出身地: 都筑区川和町
- 趣味: ゴルフ
- 座右の銘: 「有限実行」
- 好きな本: 幕僚長 田母神俊雄さんについての本