一ノ瀬 光央 代表（英語個別指導イーアカデミー)のインタビュー

外資系企業勤務を経て、英語専門の塾をオープン

もともとは外資系企業でサラリーマンをしていましたが、塾を開設する2〜3年前から今後の人生について考えるようになりました。ちょうどその頃、たまたま近所の塾で英語を教えるチャンスがあったんです。実際にいくつかの塾で教える経験をしてみて、勉強を教えることは面白いし、長く続けられそうだと思うようになりました。

それで2020年に、英語個別指導イーアカデミーを江田駅から程近いこの場所にオープンしたんです。英語に特化した塾にしたのは、私のこれまでのキャリアから英語が得意だったことが大きく影響しています。私自身の経験から、英語が読めたり聞けたりすると、ものの見方が広がることを実感しているんです。子どもたちが英語を身に付けて、日本以外の考えに触れることで視野を広げるきっかけを作れたらという思いで、この塾をオープンしました。

基本は、学校の成績を上げることが目標

生徒さんは中学高校生が中心ですが、小学生で通ってくれている子もいますね。当塾は、何よりも学校の成績を上げることを第一の目標にしています。学校の英語の成績が悪くて、でも英語はできたという方を私は知りません。なので、まずは学校の英語の成績を上げるために、教科書を使って学んでいきます。

授業の先取りが大切だと考えているので、当塾では、基本的に授業の予習に取り組んでもらいます。量をこなすことで成績も上がっていくので、たくさん勉強するために、夏休み中に教科書全体の予習を一旦終わらせるスピード感を想定しています。

予習をきちんとすると、授業は自分が学習したことを復習する時間になるわけです。さらに、定期テストの前にもう一度勉強するサイクルが出来上がると、それだけで英語の成績が上がっていきます。実際に、このサイクルがきちんとできている子は成績が上がっています。たとえば、英語のテストで40点しか取れなかったような子が、80点とれるようになったことがありました。学校の成績が上がったことで、大学付属の高校に通っている生徒たちが志望学部に入れたこともあります。まずは学校の成績を上げる。それを徹底しているのは特長だと思います。

リスニングを強化する理由

学校の英語の成績を上げるために、強化しているのがリスニングです。当塾では、文法や英単語を覚えることよりも、リスニングを大切にしています。英語の成績を上げるためには、英語を読めないといけませんよね。読むために大切になるのが、聞くことです。それで、基本的にリスニングを重視しています。ですが、ただ英語を聞いていれば、意味がわかるようになるわけでもありません。積極的に聞かなければいけないんです。そのためには自分で発音できない音は聞き取れないので、発音の練習もするよう指導しています。

基本的には、英語を聞いて、聞いたものを文章に書き起こしてもらうディクテーションという方法を導入しています。何回聞いてもいいので、とにかく分かるまで書き起こしをしてもらいます。その上で、分からなかったところは答えを見て修正し、修正したものを見ながら聞き直すというのを繰り返してもらっています。英検を受験する子も多いですが、これに取り組むことで英検のリスニングでも点を取れるようになっていきます。

あとは、たくさん読むことで自然とリーディングもできるようになりますね。なので、とにかく一行でも多く英文を聞いて、さらにたくさんの英語を読むこと。それを大切にしています。

生徒とは常にコミュニケーションを

当塾は個別学習を基本としていますが、常に生徒の状況を把握するよう心がけています。1日１回は声をかけるようにしていますね。生徒が何人か集まって話している時に「ここが理解できていないな」と感じるものがあれば、その部分の講義をすることもあります。

特にディクテーションに取り組んでいる生徒には、書いたものを見せてもらったり発音のチェックをしたりしています。あとは生徒に合わせて、個別に学習方法のアドバイスもしています。

英語を勉強することで視野を広げてほしい

実は私自身、中学生の頃は、最初英語が苦手だったんです。足を引っ張っているような科目でした。近所のお寺の住職が開催している英語の塾に通ったことがきっかけで、英語の勉強が好きになったんです。英語を勉強することで、日本以外の多彩な考えに触れることができるようになりました。

私は、英語の勉強によって、視野が広がることが大切だと思っています。現在の中学生、高校生が大人になって、働き盛りになる頃に日本がどのような状況になっているかは分かりませんが、今よりも大変な世の中になっているでしょう。どのような状況になっていたとしても、英語ができると人生の選択肢が広がるはずです。選択肢を1つでも多くするチャンスを逃さないよう、英語学習についても考えてみてほしいと思います。

※上記記事は2021年11月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。