マックス 代表（スキー＆フィット)のインタビュー

大好きなスキーを日本で仕事に

日本には子どもの時から興味がありました。1974年に観光で初めて日本に来たんですけど、やはり住みたいと思って1995年に引っ越し。スキーは小さい頃からやっていて、オーストリアではインストラクターやコーチを務めていたことも。当時仕事は半導体やコンピューター関連の仕事をしていました。仕事と並行してスキーは続けてセミプロとしての活動もしていたので、趣味プラスアルファのような感じで続けていましたね。
日本に来て子どもたちがスキーをしている姿を見た時、少しもったいないと感じました。スキースクールでのトレーニングのやり方をもっと改善できると思ったんです。更に上手くなるにはちゃんとしたトレーニングをさせたいと思ったんですね。最初は子どもたちに僕が若い時にやっていたトレーニングを教えたり、オーストリアに練習に連れて行ったりして指導しましたね。そんな中で今ここにあるマシンも始めてみたんです。

室内で出来る本格スキーシミュレーション

まずは自分でこのマシンを使ってみて、本当にすごいと思ったんです。日本にもあるか調べてみたところ、当時はなかったので僕が代理店となって日本に持って来ました。スキーをやっている人の悩みはオフシーズンでの練習をどうするかということなんですね。オフシーズンはインドアスキーをやったり雪がある地方に行ってスキーをしたりすると思うんですけど、手間もコストもかかりますよね。それがこのマシンなら手軽に実際のスキーと同じ感覚で練習できるんです。スタートすると目の前の画面にはゲレンデが映し出されます。足元の機械では、スキーでかかる反動や遠心力、スピードの変化などもリアルに再現されますし、調整も可能なので本物に近い感覚で練習できますよ。実際のスキーと同様、全身運動になるので筋肉の使い方なども確認しながらシミュレーションしてもらえます。また、雪質などゲレンデの状態の変更も可能です。現場ではできない調節が簡単にできるのはこのマシンならではですね。
このマシンは設定なども結構複雑なので、今まで経験したコンピューターでの仕事も生かせていると感じています。実はこれ、日本全国で7台くらいしかないマシンなんです。ここの他には大学やスキー場のホテルなどに選手の練習のために設置されています。アメリカのオリンピック選手も練習に使用しているマシンなんですよ。

自分の目的に合わせてスキーを楽しんで

当店はビギナーのお子さまから昔スキーを楽しんだお年寄りまで、幅広い年齢層にお楽しみいただける施設です。足腰を使うのでリハビリを目的として利用されている方もいらっしゃいます。また、スキーって行くとなると時間もお金もかかりますよね。そんな直接行くのはなかなか時間が取れないという方も短時間でスキーを楽しみにいらっしゃっています。もちろんプロのスキーヤーを目指す方もご利用されていますよ。機械で色々と調節できるので、どんな方でも自分に合ったシミュレーションが可能です。足元の板を変えればスノーボードでのシミュレーションもできるので、そちらも練習したい方はぜひ。

オフシーズンでのスキー練習に

スキー競技の中でも高速系種目に分類されるダウンヒルの練習もこちらで可能です。普通に練習するとなると、超高速で滑降する危険な競技なのでゲレンデ自体を封鎖して貸し切りにしなければなりません。そうなるとお金もかかりますし大変ですよね。でもこのマシンにはダウンヒルのモードもあるので、スピード感もそのままにコース選択をして練習可能です。大きな事故のリスクもなく安全に練習できるのは本当に貴重ですよ。他にも色々な種目やコースをお選びいただけるので、お気軽にお問い合わせください。
スキー検定の合格を目指す方にも利用してほしいです。スキー検定の1級は合格率がとても低くて難易度が高いんですよ。でもこのマシンを使って練習すれば自分の癖なども理解しながら何度も練習できるので、合格へ近づけます。オフシーズンでも自分に足りない部分をここで徹底的に練習して、雪上で改めてアウトプットしてもらえれば。過去に利用してくれた人が「1級取れたよ〜！」と再び訪問してくれる時はやっぱり嬉しいですね。

スキー上達へ向けた練習やシーズン前の調整にも

実際の雪上だと周りの木や人が邪魔をして自分がやりたい事ができないことも多いと思います。でもこのマシンだと自分の理想の環境で何度も同じ練習ができます。そうすると身体が感覚を覚えるので、実際にゲレンデに行った時も理想通りに身体を動かせるんです。バランスを保ちながらスキーをするという感覚も学べるので、スキーを上達したい方は是非来て欲しいですね。スノーボードの練習も可能ですので、そちらも是非お試しください。スキーやスノーボードに興味がある方は初心者さんも大歓迎です。安全管理もしっかりしているので、自分に合わせたペースとスピードで練習することが可能です。一度ここで練習してから雪上に出ることで更にウィンタースポーツを楽しめますよ。

※上記記事は2023年6月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。