小林 拓也 シェフ・店長（笑う門には福来る)のインタビュー

料理好きが高じて専門学校へ、イタリアレストランで１７年間経験を積む

元々料理が好きで、高校時代はアルバイトで居酒屋のキッチンに入っていました。その時に、働くってこういう感じかなという感覚を掴みました。高校卒業後は、調理の専門学校に入学し、自分の将来を考えたときに、事務仕事よりも料理の道に進みたい、そして、進むとしたら何のジャンルにしようかなと漠然と考えていましたね。学校卒業後は、イタリアンに興味があったので、イタリアンレストランで17年間経験を積みました。次のステップに進みたいと考え始めた矢先に、何店舗か飲食店を経営している僕の妹の旦那さんから「笑う門には福来る」の開業にあたり「店長にならないか」と話をいただきました。それで仕事を辞めて、新店舗の店長として働くことを決意しました。

“わんこハンバーグ”を開始、食べ飽きない大きさと食感、味付けを工夫

たまたま“わんこハンバーグ”を、TikTokか何かで見て、うちでもやってみようと閃きました。そして作ったのが、わんこスタイルのハンバーグ食べ放題メニューです。お客様が食べ終わるタイミングを見計らって次のハンバーグをお出します。先日、YouTuberのはいじぃさんが来られて、遠方から来てくださる方が増えたのは嬉しかったですね。無料の駐車場のご用意が1台しかないので、近くの有料のコインパーキングを利用された方には10%割引のサービスをさせていただいています。ハンバーグは、牛肉８割豚２割の超粗挽きで、食感の肉肉しさを味わってもらえます。１個80グラムで、食べやすい大きさにし、何個でも食べ飽きないように、味付けは濃すぎず調合しています。これまで、最大で20個食べられた方がおられましたね。卵も取り放題なので、卵かけご飯にしていただいてもいいし、ハンバーグを卵につけて召し上がっていただいても。セルフサービスで、ご飯、サラダ、スープも取り放題です。ソースは味に変化をつけて、お好みで楽しんでいただけたらと思い、おろしポン酢、ガーリックソースなど７種類をご用意しています。メニューを考えた当初は、近くに日本体育大学があるので、学生さんをターゲットにしていたのですが、意外と近隣にお住まいの方や、ご夫婦で来られる方も増えてきました。ご夫婦で挑戦してくださる方もいらっしゃいますね。“わんこハンバーグ”の他にも、オムライスやチャーハンなどプレートでお出しするメニューもご用意しているので、その時々でお楽しみいただければと思います。

お弁当サービスのスタート・手作りわらび餅は食べても飲んでも

ハンバーグと並行して、お弁当のサービスを始めました。この近くは住宅街で、大きな団地もあるのですが、周りにお弁当屋が少ないんです。最近、ようやく原付バイクを買いましたが、それまでは自転車で配達していたんです（笑）。当店は駅から少し離れていて目立たず、認知されにくいので、オーナー、従業員、僕で何千枚とチラシを配りました。そうやって地道にできることをやっていったこともあり、最近では注文してくださる方もゆっくり増えてきました。桐蔭学園の広場のような場所で、お弁当の販売も始めたんですよ。そこで知ってくれた生徒さんたちが、お店に足を運んでくれるようにもなってきて嬉しいです。実は店舗の入り口が分かれているのですが「笑餅堂（わらもちどう）」の方で、わらび餅を販売しています。食べるわらび餅と、飲めるわらび餅としてドリンクメニューもあるんですよ。わらび餅は手作りで、食感を楽しんでいただきたく、水分量を多くしています。プルプル・つるんと喉越しがよいとご好評いただいていますね。ドリンクの場合、わらび餅を細かく切って、太いストローで飲んでいただきます。店内で食後のデザートで召し上がる方もいらっしゃいますね。

◼️「お客様ファースト」で地域の方に好かれるようなお店に育てていきたい

長く料理人をしてきて、僕が大事にしていることは「お客様ファースト」です。お客様に悪いものは絶対に出さないと決め、毎日、作りたてのものをお出ししています。地域のみなさんへ、ランチやディナーに来ていただくのはもちろん、お惣菜やお弁当、わらび餅を買いに来てくださるのも大歓迎です。”わんこハンバーグ”に挑戦していただいたり、是非、色々楽しんでみてください。これからも少しずつ地域の方との交流を通し、認知を広げていきながら、地域の皆さんに好かれるお店に育てていきたいと思っています。

※上記記事は2023年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。