鈴木 洋紀 店長（hair salon gecca)のインタビュー

この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。

大学に進学したのですが、当時は自分が美容師になるとは全く考えていませんでした。それが大学2年の夏休み、埼玉で美容師をやっている親戚の家でアルバイトをすることになり、そこで考えが変わったんです。以前から自分の髪をいじることは好きでしたが、やる側に立ってそこで働いている人達の空気に触れられたことは僕にとって貴重な経験でした。「やるほうも楽しいんだ」と思うようになったんです。
大学を卒業して何処かの会社に入る選択肢もあったのですが、その選択は実感を伴うものではなく、なんだかぼんやりとしていて・・・。何かを作る、何かを残す。やはりそういう仕事をしたいと思い、美容師を選んだわけです。

大学を卒業して最初はチェーン店のお店に入りました。そこの店長だった人が現在のオーナーで、独立してお店を出すという時に声を掛けてもらい、このお店に来ることになりました。
一昨年（2009年）、たまプラーザに新たにお店を出すことになり、オーナーはそちらに移って、僕がこのお店、『gecca』を任せてもらうことになりました。

施術の際に心掛けていることをお聞かせください。

何が今まで上手くいかなかったか？どれだけ家で髪に時間を掛けられるのか？お客様の髪に関するお悩みや生活スタイルをお聞きし、ご要望に叶うスタイルを作り上げていきたいと思っています。「髪の悩みや希望に丁寧なカウンセリングで答え、 運命のヘアスタイルに出会えるようにお手伝いさせていただきます。」これは僕がこのお店に入りたての頃に作った言葉です（苦笑）。いささか恥ずかしい気もしますが、現在もこの思いに変わりはありません。
お一人お一人の髪質や地肌を考慮し、お客様にご満足いただけるヘアデザインを提供していきたいと考えています。

『美容室gecca』の売りをお聞かせください。

僕も含めて当店には若いスタッフが多いのですが、年の割に落ち着いているというか、チェーン店のようにカチャカチャしていない雰囲気が最大の売りというか特徴です。もしかすると、僕が1番落ち着いてないのかもしれません（笑）。みんなに遊ばれているというか、仲の良いスタッフに支えられていて、それがお客様に微笑ましい空気として伝わっているのかもしれないですね。
また、“受け身”なところも特徴の一つだと思っています。お店である以上、その姿勢はどうなのかな？と思わないでもないのですが（苦笑）、攻めないと言いますか、押すことを良しとしないんです。
お客様にはご自分のベースでゆっくりと楽しく時間を過ごしていただき、キレイになってお帰りいただきたいと考えています。

来店されるお客様の年齢層や、やりがいに感じるときをお聞かせください。

最も多いのが20代から40代、この地域に住まわれる主婦の方ですね。90歳を迎える方もいらっしゃいますし、幅広い世代の方々にご利用いただいています。
お客様に喜んで帰っていただけるのはもちろんですが、それからまた次に来ていただいた時にお褒めの言葉をいただけた時は何より私達の励みとなります。
以前、「おかげで結婚出来たわ」と仰ったお客様がいらっしゃいました。
合コンか何かに出掛けられる前のことだったのでしょう。カットをさせていただいて送り出したのですが、しばらくするとまたいらして、「髪の毛、すごい褒められたの」と。その後、ご結婚までに至ったということで、その時はとても嬉しかったですし光栄な気分にもなりました。
ひとつの目標ではないのですが、「geccaさんじゃないとダメなの」とお客様に言っていただけるように日々、精進してまいりたいと思っています。

最後に地域の皆様へメッセージをお願いします。

施術の合間に昆布茶をお出ししていますが、これが好評をいただいています。お取り寄せしてそれだけをお求めになるお客様もいらっしゃるくらいです。駅からほど近くにある、そこだけ別世界のような静かで安らいだ雰囲気の中で、お茶を飲みながらゆっくりと寛いでいただければと思っています。皆様のお越しをお待ちしております。

※上記記事は2011.7に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。