菅原 直樹 店長（美容室ハート 青葉台店)のインタビュー

美容師を志したきっかけについて教えてください。

実はロックバンドのGREYが好きだったことがきっかけで、学生時代からスタイリングに興味を持っていました。将来については「できれば好きなことで仕事ができたらいいな」と漠然と考えていたのですが、いよいよ進路を決めることになったとき、美容の仕事に就くことを決心し、友人とともに美容師の専門学校の門を叩きました。 いったん決断して物事を始めると夢中になる性格ですので、専門学校での勉強は楽しかったです。特に、カーラーワインディングを使ってパーマネントをかける手法につきましては、いろいろなやりかたを試しました。髪を巻く際の強弱、巻く向き、熱の当て方などで、髪はさまざまな表情を見せます。ただ髪質に左右されるところも大きいため難しいのですが、狙い通りのスタイリングができたときは、本当に楽しいと思いました。
さらにお店でお仕事をさせていただくようになってからは、自分の行った施術に対してお客様から反応をお聞きすることができます。喜んでいただけることが多かったため、ますます仕事が好きになりました。

美容室Heartさんのお店のコンセプト、セールスポイントについて詳しく聞かせてください。

美容室Heartは、「まごころ」の施術でお客様に満足していただくことをコンセプトとしています。ですので、ご来店いただくお客様からはよくお話をお聞きし、そのお客様の望まれているものを汲み取ってスタイルを作るよう、心を注いでいます。 　当店の場合はご来店されるお客様の年齢層が高めですので、心静かにくつろいでいただくための雰囲気作りとサービスに気を遣っています。またご来店からご帰宅までお客様のご負担を軽くしゆっくり過ごしていただくための工夫として、（1）送迎のお車を無料でお出しすること、（2）一緒にいらっしゃるお子様が退屈せずに楽しんでいっていただく仕組み、（3）施術をお受けになるお客様ご本人がつかの間の休息時間をお楽しみいただける空間…などについて考えました。 　
お車は、お客様のご都合に応じて専任のドライバーがお出しています。ご来店とお帰りの時間をおっしゃってください。お子様と一緒にご来店の場合は、3時までキッズルームでお世話をするスタッフが常駐していますので、安心してお預けいただけます。お子様ご自身が施術を受けられる場合も、アニメや映画のDVDで楽しんでいただけるようにしました。喜んで再びご来店いただけますように、お菓子のボックスを置いたり、飲み物のサービスも充実させています。各店舗の間取りや空間にもさまざまな工夫をしました 。

無料の送迎サービスは、ご高齢の方に多くご利用いただいているそうですね。

定期的に当店に来るのが待ち遠しいとおっしゃるお客様が多く、スタッフ一同うれしい悲鳴を上げています。特に介護施設などにお住まいですと、施設内で過ごされることが多いため、気分転換をされたい方も多いのではないでしょうか。外出することでリフレッシュできますからね。介護施設には当然、お体が不自由なお客様もいらっしゃいます。そこでそのようなお客様をきちんと受け入れてお世話させていただくため、美容師スタッフ3名が「美容福祉士」という資格を取得しました。資格取得後は、ほかのスタッフを全員集めて講習会を実施しノウハウの共有に努めました。体制は万全ですので、ご遠慮なくお越しいただきたいと思います。

青葉台店のセールスポイントと、サービスで心がけていることについてお聞かせください。

先にも申しましたように、青葉台店は比較的年齢層の高いお客様が多いため、大人っぽい落ち着いた雰囲気を演出しました。さまざまな層のお客様がお見えになられますが、比率的に住宅地にお住まいの高齢者の方が多くいらっしゃいます。ですので、他店では入り口にお菓子のボックスを置かせていただいていますが、当店ではキッズ･ルームの側に置くようにしました。壁に貼るステンシルも最低限とし、すっきりした空間でゆったりお過ごしいただけるよう、考えました。 ご相談を多く受けることは、トップのボリュームの出し方です。60代以降になりますと、髪の量が少なくなるとともに、髪質もやせてきてしまいます。そこで、髪を多く見せて若々しさを出すスタイリングをご紹介させていただいています。お住まいの皆様は、社交的でお付き合いに積極的な方が多いので、身だしなみに大変気を遣われます。｢シャキっとした気持ちになった｣「お友達に会ってほめられた」といった声をお聞きしますと、わたしたちも背筋を伸ばして仕事をしていこうと思います。このほかにも、エイジングケアのご相談に乗りますので、お気軽にいらしていただきたいと思います。
わたし自身は、髪の毛だけではなくお客様の全身のトータルバランスを考えたスタイリングが得意です。かっこよく、きれいに作るのは当たり前のことと考えていますので、その方の体型、たたずまいや雰囲気まで計算に入れて作らせていただくようにしています。
サービスで心がけているおりますことは、「当たり前のことを当たり前にやる」ことです。どのような状況下でも均質的なサービスをご提供することは、容易なようでいて難しいのですが、わたしは職業人としてそのようなことをきちんと実現していきたいと思います。

最後に地域のみなさまにメッセージをお願いします。

開店してようやく2ヶ月が経とうとしていますが、地域のみなさまには「なくてはならない存在」としてご愛顧いただけますようこれからも努力していきたいと思います。あったらいいな、というアイデアを常に掘り起こしつつ、みなさまの人生に寄り添ったサービスをご提供させていただきたいと思います。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
※上記記事は2013.12に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。