赤羽 和希 代表トレーナー（エステティック加圧 Studio Re’z（スタジオ リズ）)のインタビュー

運動が苦手だった私が加圧トレーニングと出会って

トレーナーでありながら驚かれるのですが、私は運動がずっと好きではなかったのです。身体を動かすことが嫌いというわけではなかったのですが、「私には無理」とレッテルを貼っているところがあり、かなりの苦手意識を持っていました。体育の授業なんて本当に苦痛で（苦笑）、十代の頃は運動と本当に縁のない子だったんですね。それが大学生となり、社会人となってお酒も飲むようになり、ダイエットの必要性を感じるようになり、加圧トレーニングと出会いました。最初は運動後の疲労感がすごくて、足が上げられないものですから、着替えにも苦労したことを覚えています（笑）。でも同時に、しっかり汗をかくと気持ちがいいし、効果がしっかり出たことで、運動への扉が開かれていったんですね。

加圧トレーニングに出会う前、一般のスポーツジムにも短期間ではありますが通ったこともありました。しかし、いろんなマシンがある中で「さあどうぞ」と言われても運動に苦手意識がある私には何をしていいものかわからず、「聞いてください」と言われても、いちいち呼び止めるのも気がひけるしで、馴染むことができませんでした。かつての私がそうであったように、苦手意識を持っている人に運動の楽しさを伝えることができたら。そう考え、一念発起してトレーナーとなり、2014年に『エステティック加圧 Studio Re’z』をオープンしました（東急田園都市線「たまプラーザ駅」より徒歩3分）。こちらはマンションの最上階に位置するものですから、天井が高く、吹き抜けの構造になっています。運動が苦手な人も、そうでない人も、開放感を感じながら気持ちよく取り組んでいただきたいですね。

1人ひとりの方に最適なプログラムを提供

20代から60代の方までの幅広い層の女性にご利用いただいていますが、中心となるのは4、50代の世代になるでしょうか。当初の目的でいえば、やはりダイエットが主流となります。若い頃であれば食事の量を減らすことでなんとかなったものが、だんだんとそれも効果がなくなり、いよいよ運動を始めなきゃと思って来られる方が多いですね。

当スタジオでは加圧トレーニングをメインの柱に、ピラティスやマスターストレッチを織り交ぜ、１人ひとりの方に最適なプログラムを提供しています。お客様は加圧トレーニングを望んで来られる方が多いのですが、いきなり本格的な運動は難しいケースもありますし、それぞれの方の状態や希望に合わせ、トレーニングの内容を調整していきます。「エステティック」と名付けたように、何が何でも筋トレ、というわけではなく、楽しく続けられて、効果が実感できるようなトレーニングを心がけています。

様々なトレーニングを組み合わせることがプラスに

マスターストレッチについては、少し説明が必要かもしれません。マスターストレッチは、舞妓さんが履くような“ぽっくり”の中にシューズを入れて身体を動かしていくもので、ピラティスが元になっているメソッドです。ピラティスがお腹のコアを意識し、背骨や骨盤、股関節を中心に動かしていくのに対し、マスターストレッチは足の裏にフォーカスを当てるものになります。足の裏には、約7,000個ものセンサーがあると言われていて、船形のぽっくりを履いてバランスをとることで、足の裏のセンサーが活性化し、地面をしっかり踏む力を強く意識することになります。最初は、これを履いて立ち止まるのも難しいくらいなんです。でも慣れてくると、ふくらはぎから腿の裏、お尻にかけて効果的に負荷を与えることができるようになります。このため、マスターストレッチは「美脚の為のエクササイズ」と呼ばれることもあるのですが、加圧トレーニングなどと組み合わせることで、トレーニングのパフォーマンスを総合的に向上させることができる優れものなのです。

「合う味ダイエット」で相乗効果を

運動に組み合わせるアプローチとして「合う味ダイエット」をお勧めしています。味覚は、甘味、塩味、苦味、酸味、旨味の5つに分類できます。人によって合う味、合わない味が分かれ、合う味を摂ると筋力や柔軟性がアップし、ひいてはダイエット効果が増すのですが、合わない味を摂るとその逆になってしまうんです。合う味合わない味によって、舌にある味蕾（みらい）を通じて脳に異なる信号が届くことを活用した画期的なメソッドなんですよ。

合う味ダイエットでは、食事制限やカロリー計算などは必要なく、ただご自身にとっての「合う味」「合う食べ物」を知るだけでいいのです。運動に食事の要素をプラスすることで、トレーニングの効果がさらに増していきます。興味のある方はどうぞお気軽におたずねください。

地域の皆さんへメッセージ

YouTubeやインスタグラムを見れば、ありとあらゆるエクササイズが紹介されています。でもそのほとんどは、ある程度身体が動く方が対象となっているようで、まだうまく身体が動かせない方にとってはハードルが高いものになっているようです。新しいものには確かに魅力があります。ですが、私としては、見境なく新しいものに飛びつくのではなく、今あるスキルをより高め、1人ひとりの方により効果的なトレーニングのメソッドを充実させていくことに重きを置いています。

繰り返しになるようですが、私自身、ストイックにトレーニングに打ち込む、というタイプではないんですね。運動が苦手な方にこそ扉を開いていただきたいと思いますし、気軽な気持ちでご相談ください。1人では難しくても、誰かと一緒なら頑張れる、という部分もあります。一緒に楽しく、身体を動かしてみませんか。