植村恵子 ヨガインストラクター（自分癒しヨガスタジオ癒樹（ユジュ）)のインタビュー

ヨガを始めたきっかけは怪我のリハビリ

高校卒業後2年ほど、地元の香川で仕事をしながらイベントなどのステージにダンサーとして出演していました。その後、ダンスをやるという名目で上京。28歳のときには、ニューヨークにあるコンテンポラリーダンスの学校に留学もして、ダンサーとして活動を続けていたんですけど、32歳のときに膝の半月板を断裂する怪我をしてしまって。その怪我のリハビリでヨガに出会ったのが、最初のきっかけでした。

ヨガを広めたいという気持ちでインストラクターに

自分はダンスがすごく好きだったんですけど、誰かに教えたいというより自分が踊ることが楽しかったんですね。でも、ヨガはもっと多くの人に広めたいという気持ちの方が強くて。自分がヨガから得た気づきを伝えたいなと、インストラクターの道に進むことになりました。最初は別の仕事をしていたので、その同僚に教えるなど小さなところから。その後、ホットヨガが流行ったタイミングで週に9本のレッスンを持たせてもらえることになったので、退職してヨガのインストラクターに専念することになりました。「自分癒しヨガスタジオ癒樹」をオープンしたのは2015年。実は当時、がんを患ってしまい、オープンするかどうか悩んだんですよね。もうあとは物件の契約を残すばかりというところだったので、入院中に主人と相談して「どちらにしても契約しないと悔いが残るね」と。結果、今こうやってたくさんの方に通ってもらえるスタジオになり、ホッとしています。

無理なく自分のペースでできる少人数制

当スタジオは最大でも6人の少人数制。一人ひとりの身体にあわせたレッスンを行っていますので、自分のペースでヨガができることが特徴です。生徒さんにとって、ホッとしてもらえる場所になったらいいなと思っています。無理なくリラックスしていただきたいですし、ご自分の体と向き合って、機能改善や介護予防に繋げていただきたい。そう考えています。もともと自分が老人福祉センターのヨガ講座などを担当していたこともあり、年齢層は少し高めです。40～60代が中心で、高齢の方も結構多いですね。福祉センターでは、80代の方もいらっしゃいますし。もちろんできないポーズはお休みされますけど。無理のないヨガで、ご自身がいつまでも健康でいられるように。そのサポートをしていければと思っています。

自分の身体に興味を持ってもらいたい

ヨガって、始めるのにハードルが高いと感じる方もいらっしゃると思いますが、一度体験していただけたら印象が変わると思うんです。ただ座って呼吸をするだけでもいいですし、「私、この座り方苦手なんだな」と気付くだけでもヨガになるのではないか、と思っています。呼吸が浅い、呼吸の仕方が分からないという人、体の力の抜き方が分からないという人も結構多いんですよね。過緊張になっている状態をゆるめる。シンプルですけど、それを日常的に取り入れる方法もご紹介しています。当スタジオでは、レッスン前に必ず「今日の体、どうですか」とお聞きするようにしています。やっぱり自分の身体に興味を持ってもらうことが一番大事だと思いますので、レッスンの前後にどう変化があったのか。そのやり取りをとても大切にしています。

サステナブルなヨガライフを提案していきたい

今、よくサステナブルと言われていますけど、物や環境だけでなく自分の身体も持続可能なものに。サステナブルなヨガライフを提案していきたいなと思っています。先日、健康食品会社が主宰した「生涯自分の足で歩ける足を作る」というオンラインセミナーを担当させていただいたんですけど、自分の身体って何歳になっても変えていけるんですよね。そういったお手伝いをしていきたいなと考えています。その一環として、当スタジオでは健康づくりに役立つサンダルもご紹介しています。昔のダイエットサンダルのような小さいサンダルなんですけど、土踏まずのところに角度が付いていて、無理なくふくらはぎや脛の筋肉を鍛えることができるので、いろいろな動きを日常生活に取り入れやすくなっています。ヨガを通じて、そこから機能改善や介護予防に繋がるものを。クリスタルボールの音を聞きながら、リラックスして楽しめるヨガを当スタジオで体験いただけたら嬉しいです。

※上記記事は2022年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。