今枝 美香 代表（ココソレイユ)のインタビュー

みんながハッピーになれる場所を作りたい

もともと体を動かすのは好きで、学生時代もずっとスポーツをしてきました。でも社会人になり、出産も経て、気がつけば運動習慣からずいぶんと遠ざかっていたんですね。そんな折り、ママ友達のお母様がヨガの先生をされているということを聞き、仲間を募ってサークルを作り、ヨガを習うようになりました。体が固くてなかなか思うようにはいきませんでしたけども、お友達と一緒に汗を流すのは楽しかったですね。そんな生活が2年くらい続いた頃、その先生がお引越しでいなくなってしまうということになりました。そこでサークルを存続させるため、私が資格を取りにスクールに通うようになったのです。指導資格を取得するまでに4年を費やすことになりましたが、その途中からスクールの先生のお墨付きをいただき、指導の側に回るようになって現在にいたります。

2019年2月に『ココソレイユ』はオープンしました。それまで地域のコミュニティハウスやスタジオでヨガの指導をおこなってきましたが、その過程でヨガはもちろん、様々なジャンルのインストラクターや先生方とお知り合いになりました。私も含め、皆さんに共通する悩みが、活動の拠点がないということでした。1つの拠点を得ることで、みんながハッピーになれたらと思い、『ココソレイユ』がスタートしたということなのです。

自分ができること、楽しいことを

ヨガ、合気道、ベリーダンスなど、自分から体を動かすものに加え、整体やフェイシャル、さらにハンドメイドやいけばな、薬膳お料理教室など、隣り合った3つのお部屋で様々なジャンルのお教室が開かれているのが特徴です。
私もそうでしたし、実際はそんなことはないんですが、皆さんよく「ヨガは体が固いからできなそう」と言われるんですね。でも、違うお教室に通っているうちにヨガの様子を垣間見て、「このくらいでいいんだ。やってみようかな」となることもあるんです。もちろん、その逆もあります。自分が思っている自分を超え、新しいものに出会うことで、もっと人はラクになれていくと思うんです。
青葉区は成人女性の引きこもりが最も多い地域と言われます。ご主人は単身赴任で不在で、人と会う機会がなくなってしまったという方がいらっしゃいました。気づけば、コンビニに行って「スプーンはいりません」くらいしか話されていなかったそうなんです。お教室でも最初は目を合わせることも難しかったようなのですが、だんだんと表情が明るくなり、今では新しく入った方のお世話をしてくださっています。『ココソレイユ』が何か1つ、新しい扉を開くきっかけになっていただければ幸いに思います。

少人数制だからこそのメリットを生かして

ヨガについては、シニア世代を中心に、体のメンテナンスをしたい、健康を維持したいという方が多いですね。終わった後、「あー、気持ちよかった」と言っていただけるようサポートを心がけています。お教室は6人までの少人数制です。例えば、腕がここまでしか上がらなくても、「気持ちいいところまででいいんですよ」とお一人おひとりに伝えられるのがセミパーソナルの良さではないでしょうか。大きなところですと、先生を真似ていても、果たしてそれで合っているのかどうか、ご自身ではチェックしづらいと思うんです。「それで大丈夫ですよ」とお声掛けできるのが、小さいところだからこその良さと思っています。

新しいことに出会える場所に

「ココマルシェ」というイベントを月に1回開催しています。ハンドメイドの作家さんやネイル、さらにキャリアコンサルタントの方まで、幅広いジャンルのお教室が一同に会するイベントになります。「ココマルシェ」は、昨年の緊急事態宣言中、作家さんたちから「活動の場所がない」というご相談を受けて場所をご提供するようになったものです。最初はお客様としていらして、今度はご自身で出店したり、イベントを開くようになった方もいらっしゃいます。人と人がつながり、みんなが幸せになれる場所にしていきたいですね。

地域の皆さんへメッセージ

各お部屋に空気清浄機を入れ、CO2濃度を常にモニタリングし、換気を徹底しています。どうぞ安心していらしてください。あらゆる方に様々な可能性があり、楽しいこともこれからいっぱい生まれていくと思うんです。やったことがないことにチャレンジし、自分で自分の評価を高め、自分を好きになっていただけるお手伝いをここで続けていきたいと思っています。

※上記記事は2022年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。