高岡 剛 院長(あかね台接骨院)のインタビュー

あかね台接骨院 高岡 剛 院長

あかね台接骨院 高岡 剛 院長 tsuyoshi takaoka

柔道整復師の国家資格を取得後、群馬県内の接骨院で研鑽を積む。6年にわたって経験を重ねた後、地元に戻って開業。その後、症状の根本的解決を目指す「理学整体」に出合い、知識と技術を高める。現在は保険診療・自費診療2つのアプローチにより、患者さんの痛みと向き合っている。(最寄り駅:東急こどもの国線「恩田駅」)

高校時代の体験をきっかけに、治療家の道へ

学生時代、自分の将来について思いを巡らせていたころ、漠然とではありますが「何か人に喜ばれる仕事」に就きたいと考えました。その想いが「柔道整復師」という仕事に結びついたのは、自分自身の体験によるところが大きかったように思います。実は、高校時代に柔道をしていて、ケガをしては接骨院のお世話になることが多かったんですね。折にふれて先生とお話するうち、この道を志してみようと考えたのです。

私の実家は自営業をしていて、両親はお客さまに物を売ってお金を頂戴していました。私はそうした光景を当たり前のようにして成長したわけですが、この仕事はさらに、患者さんから「ありがとう」という言葉をかけていただけるのが嬉しいんです。自分がした施術によって症状が良くなり、みなさんが「ありがとう」という言葉を残して日常の生活に戻っていく。お一人おひとりが不自由なく生活できるよう、そのお手伝いをするのが私の役割です。そうした意味ではまさに、「縁の下の力持ち」といったところでしょうか(笑)。

すべては患者さんのため。精一杯力を尽くす

柔道整復師の資格を取得した後は群馬県にある接骨院に住み込みで働き、経験を重ねていきました。その後、私の地元であるこちらに戻り、『あかね台接骨院』を開業したのは1990年だったでしょうか。当初はごく普通の、と言いますか、健康保険が適用となる範囲内の施術を行っていました。それまでに学んだ知識、培った技術を踏まえて、私なりに精一杯力を尽くしておりましたけれど、中には何をしても症状が改善しないケースがあり、私は「患者さんのために何かできないものか」と考えるようになったのです。

こうして私が大きな壁に直面していたとき、思いがけないお誘いをいただいて勉強会に参加したことがありました。このとき出会ったのが、日本理学整体学会の会長を務める酒井先生で、それを機に私も理学整体について学ぶようになったのです。当院の施術に理学整体を取り入れるようになったのは1998年ごろ。現在は、建物の1階を保険診療のスペースにして、2階では自費診療となる理学整体の患者さんを診ています。

木をみて・森をみる、根本的な原因にアプローチ

接骨院で扱う症状の多くは、骨折や脱臼など、いわゆる急性期のケガです。そして私たちの仕事は、こうした症状に対して適切な施術を行い、患者さんの回復をお手伝いすることです。とはいえ、患者さんが痛みを訴える部分だけを見ていては、症状の改善につなげることはできません。体のどこかに痛みがあると、患者さんは無意識のうちにその部分をかばうようになって姿勢が歪み、やがて他の部分にも痛みが出るようになってしまうのです。つまり、骨折や脱臼をした部位(木)だけをみるのではなく、全身(森)をみて、体全体のバランスを整える必要があるわけです。

木をみると同時に、森もみるこれはまさに「理学整体」の考え方です。私たちの体は、それぞれが独立した器官ではなく、互いに連携しているんですね。たとえば、右の肩が痛いと感じても、動かす時痛みがあるのか(筋肉)、じっとしていても痛みがあるのか(神経)で原因がわかります。また原因が日常生活での体の使い方により、症状のある患側に原因がある場合や症状のない健側に原因がある時もあります。体のさまざまな場所に不調が出てきたりします。理学整体は、生理学や解剖学の知見に基づいて、体の形や動きの異常から、こうしたさまざまな可能性を探り、根本的な治癒を目指すもの。長きにわたる不調や痛みを「取り除く」というより、痛みが出ない体に変えることによって症状が結果として「消えていく」といったイメージです。

地域のみなさまに不自由なく生活していただけるように

患者さんと接するときは、椅子にお座りになるまでの体の動きをみたり、痛みがある場所に触れてみたり、さまざまな角度から症状があらわれている原因を探ります。また、何気ない会話から得られた情報がヒントになることもありますね。「腰が痛くて寝返りが打てない」という方も、「明後日の試合までに足首の捻挫をどうにかしたい」という方も、お一人おひとりが抱える「不具合」を取り去ることが私の役割だと思っています。

私が何よりも大切にしているのは、「患者さんにとってベストな選択肢は何か?」「早く楽になるにはどうしたらいいか?」という視点で考えることです。この場所で対応できる症状であれば精一杯力を尽くしますし、私が担当するより良い結果が得られるなら、信頼できる先生をご紹介することもあります。また反対に、歯科や脳神経外科の先生が患者さんをご紹介くださるケースもありました。歯医者さんに行っても、あちこちクリニックをまわっても痛みが取れない・眠れないというのでは、体のコンディションまで悪くなってしまいますからね。日常生活を送る上で患者さんが不自由を感じていらっしゃるなら、できるだけのことをしてさし上げたいというのが私の考えです。

地域の皆様へメッセージ

接骨院という場所は、「痛みを取ってくれるところ」というイメージがあるかもしれません。もちろん、当院が担当する症状の多くは外傷(ケガ)ということになりますが、痛みに限らず、何かお困りのことがありましたら気軽にご相談いただきたいと思います。そういえば以前、手術するしかないと考えておられた腰の痛みの方が施術によって改善し、日常生活やスポーツに戻っておられるケースもあります。もちろん、私も完璧ではありませんし、まだまだ勉強途中の身ではありますけれど。さらに学びを深め、技術を向上させて、みなさまにご満足いただけるような結果につなげたいと考えています。

※上記記事は2021年3月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

あかね台接骨院 高岡 剛 院長

あかね台接骨院高岡 剛 院長 tsuyoshi takaoka

あかね台接骨院 高岡 剛 院長 tsuyoshi takaoka

  • 趣味・特技: 映画鑑賞
  • 好きな映画: 「トップガン」
  • 好きな音楽: フュージョン
  • 好きな場所: 長野県飯田市(母の故郷)・石川県珠洲市(父の故郷)
  • 座右の銘: 「継続は力なり」

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