鳥居浩一郎 院長 (鳥居歯科医院)のインタビュー

鳥居歯科医院 鳥居浩一郎 院長 

鳥居歯科医院 鳥居浩一郎 院長  KOICHIRO TORII

神奈川歯科大学歯学部卒業。研修医として歯科全般幅広く研鑽を積み、川崎市内の歯科医院へ。4年あまりわたって経験を重ねた後、1991年に『鳥居歯科医院』を開設。(東急田園都市線「あざみの駅」よりバスで10分)

開業から30年以上。地域住民のお口の健康を支える

父方の祖父が歯科医師だったのをはじめ、親類にも医師や歯科医師が多い環境に育ちました。大学病院に在籍していた父が診療する様子を目にすることはありませんでしたが、私にとっては医療系に進むことがごく普通のことだったのです。高校を卒業すると神奈川歯科大学に進学し、卒業後は診療科をまたいで幅広く経験を積みました。

鷺沼にある歯科医院で4年ほどお世話になった後、『鳥居歯科医院』を開業したのは1991年でした。今から30年ほど前、この辺りはまだ「未開の地」だったと言いますか。もちろん近隣に歯科医院はありませんでしたし、開業から2年ほどして道路が通り、さらに十数年して黒須田小学校ができて…。そうした町の移り変わりを見守り、地域のみなさまのお口の健康を見守りながら診療を続けてきました。

食生活を含めた生活習慣の大切さをお伝えしていきたい

『鳥居歯科医院』では、小さなお子さんからご高齢の方まで、お口まわりのさまざまな症状に対応しています。むし歯や歯周病の予防・治療、歯科口腔外科(インプラント)、審美治療(ホワイトニング)など幅広く診療しているほか、「かながわスポーツ・健康づくり歯学協議会」の一員としてマウスガードによる口腔の健康づくりをお手伝いさせていただきます。

と言いましても、できれば「悪くなったら歯科医院で治療する」というサイクルを繰り返すのではなく、お一人おひとりにきちんと自己管理をしていただくことが理想です。そして、もしもご自分の手でケアできない部分がありましたら、そのときはぜひ歯科医院をご活用いただきたいと思います。むし歯にならないための食事の摂り方、口ではなく鼻で呼吸することの大切さなど…。地域のみなさまにはこうした正しい知識を得て、生涯ご自分の歯で健康にお過ごしいただきたいと願っています。

できるだけ歯を削らない・神経を抜かない。予防中心の歯科医療を

一般歯科についても、小児歯科についても、診療のベースとなるのは「できるだけ歯を削らない・できるだけ神経を抜かない」という考え方です。一度でも歯を削ったり・抜いたりしてしまうと、決して元に戻ることはありません。そのため、大切な歯を抜くという事態を避けられるよう、私なりに力を尽くしたいと思います。歯を削る治療ではなく予防中心の歯科医療を行い、必要があれば食生活を含めた生活習慣改善をご提案させていただいて…。そうした働きかけをすることにより、お口も健康・体も健康という充実した毎日を送っていただけたら嬉しいです。

すぐ近くに小学校ができ、校医を務めるなどのご縁もあって、当院にも子どもの患者さんがたくさんお見えになります。ひと昔前に比べると「むし歯の子どもは減った」というデータはあるものの、その数がゼロになることはありません。きちんと歯磨きはしているが、それでもむし歯ができてしまう…。そこには、食事の摂り方や食事中の糖分の量が大きく関わっています。歯によくないことは当然、体にもよい影響を与えません。お口にあらわれる症状は、体の状態をあらわしているのです。診療の際にはこうしたお話もさせていただきながら、お一人おひとりに適したアドバイスをさし上げたいと思います。

危険な口呼吸には「口テープ」と「あいうべ体操」が効果的

コロナ禍のマスク生活が長引く中、患者さんからご相談いただくお悩みにも変化がありました。マスクをしている息苦しさから口で呼吸するようになり、「口の中が乾く」「口臭が気になる」といった声が多く寄せられています。無意識のうちに口で呼吸してしまう方、就寝時に口呼吸になっている方も少なくないようです。たとえ無意識であるとはいえ、口呼吸を続けていると健康を害しかねませんので注意が必要です。

鼻から空気を取り入れると、鼻腔内の細かな毛や粘液がフィルターの役目を果たし、ウイルスや花粉などの異物をブロックしてくれます。一方の口呼吸は鼻呼吸のようなバリア機能がないため、感染症を発症するリスクが高まると同時に口腔内の乾燥を招いてしまうのです。当院では口呼吸から鼻呼吸への誘導、歯周病治療に「口テープ」をご提案しています。また、舌の筋力をつけてしっかり口を閉じられるよう、歯科衛生士が「あいうべ体操」をご指導することもあります。このほか、夜間の口呼吸が気になる場合には、枕の角度などをアドバイスすることもできますのでご相談ください。

これから受診される患者さんへ

近年、「歯がしみる」「歯が欠けた」「歯が痛い」と訴える患者さんが増えてきています。ストレスのためか無意識のうちに歯を食いしばり、さまざまなトラブルを引き起こしてしまうのです。みなさんご存知でしょうか、私たちの歯は上の歯と下の歯が離れている状態が正常で、少しでも接触すると強い刺激になります。少し触れただけでも刺激になるのですから、力を入れて食いしばったらどうなるでしょう…? もしもご不安な場合には、歯や歯周組織を保護する「マウスガード」の装着をご検討ください。また、むし歯に限らず歯周病も「若いから安心」ということはありません。20歳前後で発症する方もいらっしゃいますので、ぜひ歯科医院での定期的なチェックを心がけていただければと思います。

 

※上記記事は2021.4に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

鳥居歯科医院 鳥居浩一郎 院長 

鳥居歯科医院鳥居浩一郎 院長  KOICHIRO TORII

鳥居歯科医院 鳥居浩一郎 院長  KOICHIRO TORII

  • 出身地: 神奈川県
  • 趣味: 演奏(ピアノ・ギター)
  • 好きな映画: 「太陽がいっぱい」
  • 好きなアーティスト: ポール・マッカートニー、ダニエル・バレンボイム
  • 座右の銘: 「人間至る処青山あり」
  • 好きな場所: 軽井沢

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