あおばペットクリニック 田中 泰三 院長 TAIZO TANAKA
麻布大学獣医学科卒業。世田谷区の動物病院に勤務後、2017年4月に『あおばペットクリニック』を開院(東急バス「ガーデンハウス前」「たちばな台2丁目」より徒歩1分)。
麻布大学獣医学科卒業。世田谷区の動物病院に勤務後、2017年4月に『あおばペットクリニック』を開院(東急バス「ガーデンハウス前」「たちばな台2丁目」より徒歩1分)。
幼い頃からペットがずっとそばにいました。獣医師を目指すようになったのはそもそも動物が好きだったこともありますが、最も大きなきっかけとなったのは、高校生の時に飼っていたシェパードを乳がんで亡くしたことでした。もっと早く見つけていれば、命を失うことはなかったかもしれない。その悔しさがこの道を選ぶ契機となりました。
獣医師となり、「触る」ということを重要視するようになったのは、亡くなった子のことが頭にあったからかもしれません。乳がんはもちろんのこと、皮膚のデキモノや膝などの骨格系の問題は、触ることで見つかることが多いんですね。一般の方がそれに気づくことは難しい部分もありますから、触診は大事にしています。
もう一度人生があっても、おそらく獣医師を選ぶでしょう。時間外の仕事も多いですし、大変は大変ですが、それを苦だと思ったことがないのは、動物と一緒にいることが私にとって幸せだからでしょうね。加えて、手術を含めて治せた時は飼い主さんに本当に喜んでいただけますし、その姿を見るのが私にとって大きなやりがいとなっています。
気軽に相談できて、なおかつ動物たちが入りやすい病院でありたいですね。動物が病院嫌いだと、飼い主さんも二の足を踏んでしまうことが少なくありません。結果、重症化してしまうケースも多いのです。当院では注射、あるいは入院といった措置は必要最小限となるよう配慮しています。手術の際にも、麻酔を含めた痛み止めの措置を十分におこない、動物の「痛み」にも心を配っています。結果、手術の後にも、病院の前に来ると「入りたい」とせがむ子もいるのです。
動物たちに「嫌な場所ではない」と思ってもらうことが大切です。痛い思いをしない場所として普段から使ってもらうことで、いざという時にその子の命を守ることができるのです。
一次診療施設として幅広く診ていきたいと考えています。私も子供がいるのですが、小児科さんに行くと、「皮膚のことは皮膚科で聞いてもらってください」と対応されたことがありました。それが理にかなっていることは理解できるつもりです。しかし、親としてはまずは相談にのっていただきたかったんですね。
眼だから診ない、心臓だから診られません、ということは避けたいと思っています。そのために必要な機材を各分野で揃えています。ここで診られるものは責任を持って診ていく。そして、飼い主さんが最初になんでも相談できる場所であり、医療の“窓口”としての役割を果たしていきたいと思っています。
全身麻酔をかけ、歯石除去を経験するワンちゃんが相当数います。実際に高齢の子の歯を見てみると、歯周病が相当進行してしまっているケースに出くわすことは珍しくありませんし、20本近くの歯を抜いたこともあります。意外に思われるかもしれませんが、抜歯後、それ以前と比較してご飯が食べられるようになったり、元気になるワンちゃんが多いんですね。これは、ワンちゃん本人が辛い状況だったことを示しています。今の時代、犬や猫はどんどん長生きになっています。年齢で諦めることなく、少しでも快適に過ごせるよう、歯の治療も考えていただければと思います。もちろん、抜歯をしないで済む口腔環境が理想なのは言うまでもありません。小さいうちから歯のケアをしっかりやっていきましょう。やり方がわからない、難しいという場合はどうぞお気軽にご相談ください。
『あおばペットクリニック』では、1人ひとりの飼い主さんのお話にしっかり耳を傾けることを大切にしています。それでお待たせすることもあるかもしれませんが、飼い主さんのお悩みを解決するには、それが第一歩であり、最も大切なことと考えているからです。どうぞ気兼ねすることなくなんでもお話しいただければと思います。
新型コロナウイルスの影響か、今年は子犬を診る機会がいつにも増して増えています。その中には「初めて飼う」という方が当然いらっしゃるわけですけれども、家族の一員として、どうぞ最後まで責任を持ってかわいがってあげてください。もちろん、しつけや食事のことなど、わからないことがあればお気軽におたずねください。皆様と動物たちの幸せな生活のために、できる限りのサポートをさせていただきます。
※上記記事は2020年12月に取材したものです。
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