室木 貴行 院長（むろき歯科医院)のインタビュー

地元で歯科医だったいとこに憧れて歯科医の道に

幼いころは、両親が電気工事の会社を経営していたので、兄と一緒にその家業を継ぐのかなと漠然と思っていました。10代になって具体的に進路を考え始めたときに、なんとなく兄が家業を継いで自分は別の道に行ってもいいのかなと思うようになり、ちょうど当時いとこが地元で歯医者さんをしてたんですよね。その活躍を見て、歯医者さんって素敵だなと思ったのが、歯科医を目指すようになったきっかけです。成長するにつれて、兄はいかにも社長タイプだけど、自分はちょっと引っ込み思案で社長になるようなタイプじゃないなと思い始めていたのもあって。歯科医なら自分らしく活躍できるんじゃないかなという気持ちもありました。

予防に注力したいという思いで開業

大学を卒業後、最初は審美歯科に憧れて、その分野で有名な新宿の歯科医院に勤務しました。そこで当時の院長に「今からは予防だよ」と言われて、最初びっくりしたんですよね。審美歯科を学びたくて先生の下に来たのに「予防ですか？」と。でも、勤め始めて、すぐにその意味が分かりました。最近、ダイビングをやるようになってさらに実感したんですが、人間は自然のなかで生きている。天候や海、自然の様子を見ながら、それに抗わないように生きているんですよね。それを同じように、口の中に関しても人工的にいじらずに子どものころからの歯を活かす形にした方がいい。それに気付いてから、予防に注力したいと思うようになり、1998年に独立。この「むろき歯科医院」を開業しました。

患者の大半が開業当時からのお付き合い

開業にあたり、たまプラーザという場所を選んだのは、予防というものを子どものころから始めてほしかったのもあり、ファミリー層の多い場所で、と思ったのがきっかけですね。2018年に同じたまプラーザ内で移転しましたが、開業して20年以上。幼いころから通っている方が、結婚してお子さんを連れてきてくれたり、親子3代で通ってくださったり。開業当時からの患者さんが多くいらっしゃるのは、嬉しいことですね。長く通っている、かかりつけだからこそ出来る判断もありますので、患者さんとは長くお付き合いしたいと考えています。歯科医をしていて、自分が幸せだなと思うタイミングは、セラミックの歯を入れて綺麗になったなという瞬間より、患者さんに心から「ありがとう」と言ってもらえたときなんです。医療で大事なことは心を癒すこと。心の通った医療がしたいと思っています。

予防を考えながら、よりベストな治療を提案

当院では、予防を考えて治療をさせていただいています。もちろん審美的なことも提案しつつですが、その治療が長持ちするように定期的にメンテナンスして、自分の歯を長く使って頂けるように、というのが治療方針です。「治療の方針は患者さんに決めてもらいます」という歯科医もいますが、患者さんが必ずしも自分の希望を言葉に出せるわけではないと思いますし、プロの視点からより良いものを提案することも大事なこと。メリット、デメリットを含めて、どれがおすすめなのか。価格の高い方が良い治療だとは限らないので、その方にとって一番いいものを一緒に考えていければと思っています。やっぱり患者さんには誠実に向き合いたいですから。

歯の治療を通して人生が豊かになるように

歯に悩みを抱えている方は、ぜひ当院にお任せしてほしいなと思います。自分の手に負えないものについては、僕の素晴らしい知人の歯科医をご紹介しますので、まずは一度ご相談ください。歯を治す、ということだけじゃなく患者さん皆さんの人生が豊かになるような関わり方をしていきたいと思っています。歯の調子がいいと普段の生活も調子がいいでしょうし、美味しいものを食べるのも楽しくなりますよね。当院の理念は“皆さんを幸せにすること”。患者さんはもちろんですが、スタッフや当院に関係する方、皆さんが幸せになるお手伝いができたら。今後も歯の治療を通して、皆さんとそういうお付き合いをしていきたいです。

※上記記事は2022年1月に取材したものです。
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