くらた動物病院 倉田 英樹 院長 HIDEKI KURATA
大学卒業後、神奈川県や都内の動物病院で経験を積む。2004年、「高津駅」そばに開業。
大学卒業後、神奈川県や都内の動物病院で経験を積む。2004年、「高津駅」そばに開業。
私の父が小動物の臨床医でした。私は物心つく頃から、動物たちの側を離れず診療を続けている父の姿を見て育ったのです。子どもの頃から具体的に知っている唯一の職業が獣医師だったというわけで、きっかけとなりますとやはりその部分になるでしょうね。でも、小学生の頃は他の子と同じようにパイロットになりたいという夢も持っていました。獣医師という身近な存在も同時に意識してのことでしたが、それでも色々と本を買ったりして、小学生なりに勉強はしていたんですよ(笑)。
大学を卒業後、都内や神奈川県内の一般病院に勤務しました。のちにフェレットの診療に重点を置いた動物病院を開業したのは、当時の勤務先である病院がフェレットの診療を開始したことに大きな関係性があります。そちらの病院が移転することになり、私を頼りにしてくださっている飼い主さんから後押しを受け、2004年の4月にこの高津で『くらた動物病院』を構えるに至りました。
ワンちゃんやネコちゃんを始めとして、ほ乳類全般を診療対象とさせていただいていますが、なかでも「フェレットを診ている」ということから、いわゆるエキゾチックアニマルを診る機会が多いというのが病院の特徴ともなっています。フェレットに関しては、自分の口から言うのははばかられますけども(苦笑)、二次診療施設として、飼い主さんの思いにしっかりと応えていかなければならないという使命感を持っています。「副腎疾患」「インスリローマ」「リンパ腫」 この3つがフェレットの三大疾患と呼ばれる代表的なものです。このうち副腎疾患は、端的に申しますと副腎の腫瘍が原因で毛が薄くなってしまう病なのですが、一見、皮膚病のようにも見えます。昔に比べれば副腎疾患と気づくケースも増えてきましたが、いまだ皮膚病と診断され、1年以上診療を受け続けた挙げ句に当院に転院してくる場合も少なくありません。
フェレットを診た経験の少ない獣医師は、根っこの部分で診断の方向性を間違いかねないということがあります。当院では10数年に渡る臨床経験に基づいた知識と技術を活かし、皆様のご期待に応えていきたいと考えています。
「ペットを診ながらその後ろの飼い主さんを看る」というのが私どもの診療方針になります。もちろん、動物たちの身体を治すことが私たちの本分ではあるのですが、その後ろにはペットが病気になって心を痛めている飼い主さんの存在があります。その飼い主さんの心をいかにして癒してさしあげられるかというのが、獣医師にとって非常に重要な点でもあります。飼い主さんの不安の多くは、「何がどうなっているのかわからない」というところだと思われます。なしにろ、動物たちは口を聞いてはくれないわけですから。それに対し、「今何が起きているのか」「今後はどういう方向に進むと考えられるのか」「対策があるのか、ないのか」 それらを明確にお話しし、状況を理解していただくことで飼い主さんの不安を少なくすることが可能になると考えています。私どもの診察を受けられて、少しでも飼い主さんの心が平静となれるよう、出来る限りの説明をおこなっていきたいと思っています。
『くらた動物病院』は、今年(2013年)の6月に現在の場所に移転致しました。その際、フェレット&フェレットという形でした旧ロゴマークを、片側にワンちゃんを配置したデザインに変更しました。 私どもがフェレットに関して二次診療を含めた万全の体制で臨むことに変わりはありませんが、今後は、ワンちゃんネコちゃんへの対応を今までよりさらに充実したものとしていきたいと考えています。地域と共にある動物病院として、種類の区別なく、皆さんの大切な家族をしっかりと責任をもって診ていきたいと思っています。
新病院移転にともない、診察室を増設しするとともに、ICU装置を始めとした機器類を一新し、よりきめの細かいケアが可能になったと考えています。先程も申しましたが、フェレットの二次診療施設としての立ち位置をさらに進化させた上で、ワンちゃんやネコちゃん、その他の動物たちの診療に関しても、可能な限りのケアをしていきたいと考えています。高津で開業して約10年。獣医療を通して、地域の皆さんにお力となれるよう、一層の努力をしていきたいと思っています。
※上記記事は2013.8に取材したものです。
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