インタビュー/ごとう小児科アレルギー科

ごとう小児科アレルギー科 後藤 正之 院長

ごとう小児科アレルギー科後藤 正之 院長

PROFILE

東海大学医学部卒業後、慶應義塾大学病院、平塚市民病院、東京医療センター、川崎市立川崎病院、複数のクリニックでの勤務を経て2017年、ごとう小児科アレルギー科を開院。(東急田園都市線「青葉台駅」から徒歩30秒)。

父の背中にぶれない医師の姿を学ぶ

私は小さい頃病弱で、母が悲しんでいる姿もたびたび目にしていました。そんな体験の中思っていたことは、いつか大人になったら病気で困っている人の助けになることをしたい…ということです。私の父も医師ですが、周りに迎合せずどっしりと構えた性格でした。未熟な私は父とは話もあまり合わないなと感じていました。ところがある時、父と一緒に散髪に行く機会があり、父はその途中、急患の電話に自分のことを後回しにし、連絡先に駆けつけ対応したんです。その姿を見て、この人は信念と腕を持っていると見方が変わりました。当時一般企業に勤めていたんですが、それをきっかけに人生についてよく考え、自分も医師になりたいと思い、医学の道に転身する決意をしました。
医師の中でも、自分と同じような経験をした子供や親の気持ちに共感できる医師になりたいと思い、小児科を選びました。スタートは他の方と比べると遅かったのですが、医師としてぶれない気持ちができたのは父の影響が大きいと思います。又、様々な経験があって今の自分がありますから、「人生に無駄なものはない」と強く思います。
大学に進んだ後は小児科を専攻。専門としてアレルギーを選び、東京や平塚、川崎などいくつかの病院で小児科医として研鑽を積みました。食物アレルギーの負荷試験にも携わり、学会で発表したこともあります。小児科の診察ではアレルギーの皮膚ケアもおこなっていたこともあり、アレルギーに苦しむ患者さんによりよい医療を提供したいと考えるようになりました。その後いくつかの個人クリニックで経験を積み、2017年、ごとう小児科アレルギー科を開院いたしました(東急田園都市線「青葉台駅」から徒歩30秒)。

3つの治療理念を反映したクリニック

開院に際して考えたのは、自分も住みたい街で診療をおこなうということ。その街の一つが青葉台でした。自然もたくさんあります。交通の便もよく学校もたくさんあります。そこで暮らす方々の「医療の安心の礎」になれればと考え、この地での開院を決意しました。当院には3つの医療理念があります。1つ目は一般疾患をしっかりと診察する、2つ目はお父さんお母さん達の育児負担を取り除く、3つ目は予防医療を推進する、ということです。診療内容も院内のレイアウトもこうした理念に基づいて作りあげています。
駅のそばのこの立地は、通いやすく親御さんの育児負担を軽くできると思います。加えて院内はバリアフリーにも対応していて、車いすや双子のお子さんを乗せた幅の広いバギーも通れるよう設計。内装はシンプルにして患者さんがリラックスできる、なごみのある空間にしています。
診療は、感染と非感染の患者さんで完全に分けています。ですからどの時間帯でも安全・安心に受診していただけます。また、通常の小児クリニックでは健診や予防接種の時間はだいたい決まっています。お昼の限られた時間帯に設定されていることも多く、共働きの家庭では容易に受けることができません。当院では感染の有無で完全に分離していますので、どの時間帯に来ていただいても、アレルギー外来を、安全に受けていただくことができ健診、予防接種の時間帯も午前から夕方に選んでいただけます。
新型コロナウィルス流行に伴い、順番予約から時間予約に変更し、三蜜を防ぐよう努めております。又、アレルギー治療ではスキンケアを徹底することも、アレルギーを生まない予防医学につながります。

クリニックレベルでも専門性の高い診療を目指す

当クリニックでは、咳・鼻汁といった症状から、私の専門であるアレルギー治療まで幅広い症状に対応しています。モットーは、小児科で個人レベルのクリニックでも専門性の高い診療を提供すること。開院前に勤務したのは、検査技師を雇い、看護師さんにも高度な教育をおこない、クリニックレベルでも専門性を維持するクリニックでした。ここで学んだことは今の診療にも役立っています。当クリニックでも看護師さんに月1回勉強会をおこなうなど、医師・スタッフ共々新しい知識を取り入れています。子どもは発達途上のため、病気を起こさせないためのスキンケアなど予防医学も大切になります。ですから、タバコをやめてほしいなど家族への啓蒙も同時におこなっています。
とはいえ、街のクリニックですから、医学的に最先端のことをおこなっているわけではありません。患者さん本位に考え、一般的な病気をしっかりと診る、お父さんお母さんの負担を減らしてあげる、予防医学に力を入れて放っておくと悪くなってしまう病気にもしっかり対応する、という開業医として必要なことをおこなっていきたいと思っています。

アレルギーマーチを防ぐ、皮膚ケアにも配慮したアレルギー治療

私がアレルギーを専門として選んだ理由は、アレルギーはまだ解明されていないことも多く、今後苦しむ患者さんも増えていくのではないか…と感じたからです。実際、今診察をしていても、赤ちゃんの湿疹や食物アレルギーのほか、アレルギー性鼻炎の疑いのある子など、以前に比べてお子さんのアレルギーは増えていると感じます。当院のアレルギー治療は開業医でも患者さんの悩みに必要な対応ができることを目指しています。中でも特に力を入れていきたいのが、お子さんのアレルギーマーチを進めないようにしていくことです。アレルギーマーチとは、皮膚のバリアが壊れていることが原因で、気管支ぜんそくやアレルギー性鼻炎、食物アレルギーなどほかのアレルギーを合併することをいいます。
現在、アレルギーに関しては「二重曝露仮説」という理論が主流になっています。これは、皮膚バリアの壊れたところから体に入った物を、体が異物だと認識してしまい、それを食べたり吸い込んだりした時に食物アレルギーを発症してしまうという考え方です。逆に口から入ったものはアレルギーにならない免疫寛容という状態に働くとされています。昔はアレルゲンの食べ物は除去するという方法が主流でしたが、いまではリスクの少ない子には食べさせる、または慎重に食べさせていき除去は必要最小限にするという方向に変わっています。状態を見ながら少しずつ食べさせていくことで、体が寛容になって、少しかもしれませんが、アレルギーが早くおさまっていく可能性が指摘されています。皮膚をよくすることで、お子さん本人もかゆみが無くなることや食べられる物が増えるなど気持ちよく過ごせますし、お父さんお母さんの育児のストレスが減るなど色々なメリットがあります。
さまざまなアレルギーの発症を防止するためにも、なるべく早い段階で皮膚のケアをしっかりおこなうことで、アレルギーの発生や重症化を可能な限り予防したいと考えています。また、皮膚のケアに関しては薬の塗り方一つにしてもより好ましい方法があります。ご存じない方も多いと感じたので、当クリニックでは薬をどのようにどれ位塗るのかというケアの方法のご説明もしっかりとおこない、皮膚状態のコントロールがしっかりできるように見て分かる形でアドバイスをしています。全てのアレルギーの予防はできませんが、なるべく、皮膚の障害による新たなアレルギーマーチができないように努めていきたいと考えています。
また当院では、アレルギー症状にお悩みの大人の方の診療も合わせておこなっています。花粉症やアレルギー性鼻炎などお困りのことがあれば、ご相談ください。

これから受診される患者さんへ

当院が大切にしたいことは、患者さん本位であること。正しい知識を分かりやすい言葉で説明すること、困っている人に共感し考え行動することを大切にしています。当院のスタッフは全員がお母さんで、私も育児をするので、保護者の方のお悩みがよくわかります。育児はひとそれぞれ違いますし、答えは一つではありません。少しでも患者さんと同じ目線で一緒に解決方法を考えられればと思います。小児科のクリニックレベルの医療は入院や手術はできませんし、私のクリニックは特別なものはありません。病院などでは常に多くの医師が英知と技術と体力を尽くしていらっしゃり、いつも頭の下がる思いです。そのような病院には到底及びませんが、私の出来る治療、患者さんやご家族の方が楽になるための治療をしっかりと提供していきたいと考えています。
治らない病気を見分ける、治る病気を患者さんになるべく楽な気持ちで治してもらうことが開業医の役割だと思っています。

当院は、開業当時より感染リスクを考慮し、お子さんの状態により入り口を分けております。今の世の中、「完全・完璧」ということはないのですが、できるだけ感染リスクを下げたり、安心して受診して頂けるようにしております。
何か困ったことがある、聞いてみたいことがある…といった場合でもかまいませんので、お気軽に足を運んでいただければと思います。


※上記記事は2020年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

ごとう小児科アレルギー科 後藤 正之 院長

ごとう小児科アレルギー科 MASAYUKI GOTO

ごとう小児科アレルギー科 後藤 正之 院長 MASAYUKI GOTO

  • 出身地: 東京都
  • 趣味: 育児
  • 好きな本: 子供と読む動物、宇宙、恐竜の本
  • 好きな映画: 子どもとみる映画
  • 座右の銘・好きな言葉: 人生に無駄なものはない
  • 好きな場所: 子どもと出かける水族館、博物館

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