横濱もえぎ野クリニック 脳神経外科・脳神経内科 泉山 仁 院長 HITOSHI IZUMIYAMA
昭和大学大学院 医学研究科 外科系外科卒業後、脳神経外科を専門に研鑽を積む。大学病院や総合病院で経験を重ね、2019年、青葉区柿木台にて「横濱もえぎ野クリニック」を開業。
昭和大学大学院 医学研究科 外科系外科卒業後、脳神経外科を専門に研鑽を積む。大学病院や総合病院で経験を重ね、2019年、青葉区柿木台にて「横濱もえぎ野クリニック」を開業。
医師になりたいと思ったのは高校2年か3年の時で、わりと遅かったんです。当初はいわゆる理系志望として、電子工学とかコンピューター関連のところに行こうと思っていました。でも受験が近づいて将来の仕事に考えが及んだとき、人の役に立つ仕事をしたいという気持ちが生まれ、人の立場に立って病気を治したり、命を助けたりできる医者っていうのは、素晴らしい存在だなと思うようになりました。家族に医者はいなかったんですが、医者になる決心をして、昭和大学医学部に進みました。昭和大学は外科の中に胸部外科・一般外科・心臓外科・脳外科があって、3ヶ月ごとにラウンドして臨床するんですね。一通りラウンドしてみて、1年目から2年目で専門を自分で選びます。やりがいを感じて難しい脳外科を選びましたが、脳外科の先輩が優しくしてくれたというのも、脳外科に進んだ理由のひとつです(笑)。やはり人を動かすのは人ということでしょうか。その決断が良かったと、今も思っています。当時は今の研修制度ではなくて、本当に厳しかったですから、とにかく実践で勉強させられました。やることがたくさんあって大変でしたが、その分多くを身に付けられる時代だったと思います。
専門的な分野の脳外科を選んだ一方で、広く一般の患者さんを診る医療の入り口の分野をやりたいと、ずっと思っていました。大学病院の役割上、紹介される方は難しい病状の方で、健康に近いボーダーラインの患者さんを診るチャンスがあまりありませんでした。また、診療に必要以上の時間をとることができず、申し訳ないなといつも思っていました。ですから、このクリニックでは総合診療医として、未病の段階からじっくり患者さんの相談に乗っていくプライマリ・ケアをやっていきたいと思っています。プライマリ・ケアは、ヘルスケアの分野ともいえるもので、患者さんや地域の皆さんの抱える問題に広く継続的にかかわりながら、家族や地域ごとの健康をサポートするというものです。脳外科医としてのキャリアも活かし、大学病院での治療がひと段落付いた患者さんに、その後の検診や診療をご相談いただければとも思っています。MRIもありますので、こちらで検査も受けていただけますし、何かあったら大学病院の先生方と連携してケアをするということもできると思います。ぜひお気軽にご相談ください。
当クリニックでは、フィリップス独自のインボアシステムMRIを使って精密検査を行います。通常のMRIは10分から15分、長いと20分ぐらいの間、ずっと動けないまま、かなり大きな音の伴う電磁波を受ける検査です。CTのように1分から2分で終わる検査に比べると時間も長いので、検査類が大丈夫だという方でも、血圧が上がるレベルのストレスがかかるのが普通です。そのストレスをいかに減らして心地の良い検査環境を提供できるかと考えていたときに、このインボアシステムに出会いました。通常のMRIと違って、撮影している間に映像や音楽を楽しむことができますので、ヘッドホンからの音でMRI自体の音を1/4以下ぐらいに軽減できる効果があります。体験された2割ぐらいの患者さんが眠ってしまって、それぐらいリラックスして受けることができるMRIです。閉所恐怖症のような患者さんでも安心して受けていただけます。クリニックでMRIを置いているところはなかなか無いですが、脳外科の分野ではもちろんのこと、総合診療をする上でも、やはり画像診断は大切です。画像説明をしながら、より確実性の高いはっきりした診断が下せるのは、最終的にCTではなくてMRIだと思っています。皆さんに是非見ていただいて、脳ドックなどでも体験していただきたいと思います。
プライマリ・ケアを実践していく上でも大切なこととして、当クリニックは「共感と共生」を基本理念としています。患者さん一人ひとりの気持ちに寄り添って、共感し、おもてなしの医療を提供することのできるクリニックを目指して、また様ざまな想いを患者さんや地域の皆さんと共有することで、明るく安全な居心地のいい空間を創り上げ、この地でずっと共生していけるクリニックとなりますように。青葉区はとりわけ高齢者の方も多く、現在も既に老人ホームや特養や老健といった施設が他の地域よりも数多く存在しますが、さらにこれから2025年になると団塊の世代がいっせいに75歳以上になって、またぐっと後期高齢者が増えることになります。私もその頃に前期高齢者になる予定ですが、こうした高齢化問題も含めて地域で必要とされる医療やサービスを考えたり、医療とは直接関係がないことかもしれませんが、日本にとってこれから一番の問題となる労働力の面で若者と女性が働きやすい社会を地域から支援していきたいとも思っています。クリニック院長として、一人の医師として、この地でずっと最後までお役に立てれば幸いです。
私の専門は脳神経外科(脳卒中などの脳血管疾患や脳腫瘍と頭痛)になりますが、一般的な発熱・風邪・腹痛・下痢や花粉症などのお悩みから、日常生活で感じる頭痛・めまい・ふらつきなど、病院に行くかクリニックに行くか悩ましい症状・お悩みまで広く対応させていただきます。これまでに脳神経外科医として学んできた経験を生かしながら、脳血管系はもちろん、幅広く内科系の高齢者の患者さんを診させていただきました。また、当クリニックは院長以外すべて女性スタッフです。レントゲン技師も経験豊富な女性です。女性スタッフによる質問の対応や検査の補助をさせていただきますので、女性患者さまもご安心ください。バリアフリーで、高齢の患者さんにも優しい施設となっていますので、お気軽にお立ちよりください。
※上記記事は2019年6月に取材したものです。
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