フジ皮フ科クリニック 井上 雄介 院長 YUSUKE INOUE
浜松医科大学医学部卒業。横浜市大附属病院皮膚科に入局。藤沢湘南台病院皮膚科部長を経て、2020年4月に『フジ皮フ科クリニック』を開院(東急田園都市線「藤が丘駅」北口より徒歩5分)。
浜松医科大学医学部卒業。横浜市大附属病院皮膚科に入局。藤沢湘南台病院皮膚科部長を経て、2020年4月に『フジ皮フ科クリニック』を開院(東急田園都市線「藤が丘駅」北口より徒歩5分)。
子供の頃の私は皮膚が弱く、それが元で入院をしたことがありました。検査や入院で学校を休まなければいけないことが辛く、「なんでこんな目に……」と思ったことも1度や2度ではありませんでした。しかし子供ながらに、その自分に対して医師や看護師さんが一生懸命やってくださることへの感謝の気持ちも同時に感じていました。目には見えにくいけども、人のために尽くす。それは素晴らしい仕事だなと思い、いつしか同じ道を目指そうと考えるようになっていったのです。大学を卒業した当初は、難しい難病を扱う膠原病内科に進もうと考えていました。ところが、この科においても、またローテーションで回った他の科でも、皮膚疾患を患われている方が多いということに気づいたのです。皮膚科は、診断から手術を含めた治療、そして病理検査まで、すべてを1人で完結できる分野になります。そして何より、皮膚は見た目で誰の目にも良くなったことがわかるものですから、そこに大きな魅力を感じたのですね。結果的に子供の頃にお世話になった場所に帰り着いたような形ですが、いま振り返れば、なるべくしてなったように思っています。
ご高齢の患者さんも多いですが、ファミリー層が多くお住いの地域ということもあり、あらゆる層の方々にご利用いただいています。1つ感じるのは、その多くの方が自分の意見をしっかりお持ちということですね。医療者に言われるがままではなく、ご自分の意見をしっかりと話され、それに対応してこちらも提案をしていくという形がとれているように思います。私としては、特定の年代、疾患に注力するのではなく、赤ちゃんからご高齢の方まで、男女問わず気軽に相談してもらえるクリニックを作っていけたらと考えています。気になることがあれば、何なりとご相談していただきたいですね。
大学病院とも市中病院とも違う、開業医の外来の形というものがあるように感じています。1人ひとりの方とより深く向き合っていくという面は、開業医ゆえのやりがいと言えるのでしょう。疾患にもよりますが、例えば、これがうつる感染症なのか、そうではないかということを即座に判断していかなくてはなりません。少し様子を見ましょう、ではなく、すぐに判断しなくてはならないことを見極めていくことが大切です。それから、先の予測をお伝えすることも重要です。次にいつ来ればいいのか。どうなったら何をすればいいのか。先を見据えてこと細かにお伝えすることも大切なことですね。
同時に、こちらで出来ること、出来ないことをはっきりさせていくことも重要です。結論を先延ばしにせず、より高度な治療・検査が必要な方をすみやかに次のステージへご紹介するのも私たち開業医に課せられた大きな役割と認識しています。
皮膚の疾患は命に関わることは少ないものの、“見た目”というものが患者さんの心理的な負担となることが多いものです。そのすべてを保険診療の範囲内で対処することは難しいものですから、自費診療扱いとなる機器も有効に活用し、患者さんの満足度を上げることにも取り組んでまいります。そもそも、「治った」という判断基準は、人それぞれ。ニキビを例にすると、赤いのがとれたことで満足する方もいらっしゃれば、そうではなく、つるつるな肌になることを望まれる方もおられます。人それぞれのゴールに合わせて最適な治療が提供できるようにしたいものです。
私は大学では褥瘡(じょくそう)チームのリーダーを拝命していました。褥瘡とは、いわゆる床ずれのこと。この疾患は軽いものに見られがちですが、悪くすれば入院適応になったり、時に命に関わるケースもありますから、それ以前の段階で予防的なケアをしていくことが大切になります。その性質上、ご自宅に伺って定期的に拝見させていただくということも有効でしょう。まだクリニックは始まったばかりですけども、今後、往診等も視野に入れていければと考えています。
『フジ皮フ科クリニック』では、できものをお取りするといった小手術もおこなっておりますし、皮膚のあらゆるお悩みごとに対応しています。頭の先からつま先まで相談に乗れるという自負は持っておりますので、何かお困りことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
※上記記事は2020年5月に取材したものです。
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