マネージャー 谷野ありさ（Botanical 56（ボタニカルゴロー）)のインタビュー

植木のレンタルサービスから販売へ

『Botanical56』は、1950年（昭和25年）創業のグリーンプラザ大和園がプロデュースするグリーン販売専門店です。現在代表を務めている主人のおじいさまが、この場所を拠点に「植木のレンタルサービス」をはじめたのがスタートでした。当時は今のように物流が発達していませんでしたから、リヤカーに鉢植えを載せて渋谷の方まで運んで行ったそうです。今ショップがある場所も、もともとは鉢植えをしまっておく「温室」として使用されていました。

その後、主人の父である2代目がグリーンのレンタルに加えて造園も手がけるようになり、主人の代になってこのショップを立ち上げました。かつての温室がマンションに変わり、その一階を事務所として使っていた空間をリフォームして。『Botanical56』として新たなスタートを切ってから、もう8年ほどになるでしょうか。

西海岸の風を感じる地域住民の憩いの場

ショップを開くにあたっては、主人と一緒にいろいろな植物屋さんを見に行って、店舗のイメージを固めていきました。一番重視したのは、植物が映える空間であること。西海岸の風が感じられるような、地域の方々が自然と集まるような場所をつくりたいと思い、準備を進めました。

日々の暮らしの中にグリーンを取り入れていただきたい、リラックスしてゆっくりとお気に入りのグリーンをお選びいただきたい…。そんな考えから、お店の中にソファを置いてみたり、オリジナルブレンドのコーヒーをお楽しみいただいたり、さまざまなおもてなしをご用意してみなさまをお迎えしています。店内の一角に設けたフリースペース、店舗裏にあるドッグランはどなたでもご利用いただけますので、気軽に足を運んでいただけたらと思います。

ショップに並ぶグリーンの中には驚きの目玉商品も

『Botanical56』で販売しているグリーンは、もちろん新品なものもありますが、ショールームなどにレンタルしていたお品物もあるんですね。新古品といいますか、レンタル期間を終えて返却されたものを販売する場合には、破格のお値段をお付けしています。価値をご存じの方ならきっとみなさん驚かれるような価格でご提供しておりますので、はじめてグリーンの購入をお考えの方、「枯らしてしまうのでは…？」とご心配な方などにも、気軽にトライしていただけるのではないでしょうか。

店内には、気軽に・手軽にお買い求めいただけるグリーンをたくさんご用意しておりますが、ただ単に販売だけをしているわけではありません。例えば、他のショップで購入された植物を「このプランターに寄せ植えにしてください」といったオーダーも大歓迎ですし、「何だか元気がないな？」とご心配な時はいつでもご相談いただきたいと思います。もしも、植物がぐったりしているようなら、当店でお預かりして様子をみたり、温室に入院していただいたり（笑）することも可能です。冬場などは温室でお預かりして、元気を取り戻したところでお返しすることもできますので、お気軽にご相談いただければと思います。

グリーン販売のほかにもさまざまなサービスを用意

こちらのショップはグリーンの販売をメインにしていすが、主人の本業は造園であり、お庭やベランダのリフォームなども承っています。「シンボルツリーとして木を1本植えたい」であったり、「リビングにグリーンをアレンジしてほしい」であったり、インドア・アウトドアどちらのコーディネートもお任せください。

もう一つ、主人は「ツリークライミング」のライセンスも持っており、お子さんたちに向けたワークショップなども企画しています。海外は日本よりずっと高い木に登って作業することがありますから、ロープや特殊な機械を使いこなすための資格があるのです。最近の子どもたちは自然と触れ合う機会が少なくなっていますから、子どもたちに寄せ植え体験をしてもらって「植木屋さんってこんな仕事だよ」と伝えたり、ロープなどを使って木登り体験をしてもらったり。職業体験のようなイベントを通して、自然の素晴らしさや楽しさを知ってもらえたらと思っています。

地域の皆様へメッセージ

近隣にお住いのママさんたちの中には、アクセサリーやお洋服、焼き菓子などを手作りして、ご自分のブランドを確立されている方がたくさんいらっしゃいます。イベントの際は店内の一角で、こうしたグッズやお菓子などを自由に販売できるようになっており、グリーンを選ぶのと同じように自分好みの一品をゆっくりお選びいただけます。お教室やママ会などにお使いいただけるレンタルスペースもご用意しておりますので、毎日の暮らしのさまざまな場面でご利用いただければと思います。