松田 孝子 オーナー（Takaco’MOM homemade Cake（タカコマムホームメイドケーキ）)のインタビュー

専業主婦からケーキ屋さんに転身

2000年にあざみ野に引っ越してきました。実は、開業するまではずっと専業主婦。料理は家族のために、そしてお菓子作りは子どものために、といった本当に普通の専業主婦だったんです。あるとき、私が作ったフォンダン・ショコラを主人が食べて「こんなに美味しいものを作れるならケーキ屋さんになったらいいよ」と。正直「なんで、私が？え？」と戸惑ったのですが、ちょうど同じ時期にある企業さんからお菓子教室の講師の依頼をいただき、せっかくだからと引き受けたのが開業のきっかけになったのかなと思います。我流だったお菓子作りを改めて勉強し直し、いろいろと整えて会社を興したのが、47歳のとき。2009年だったと思います。

自分の原点はお菓子作り

開業から2年後に主人が亡くなり、ちょっと生きる道に悩んだときもありました。そんな時にお菓子教室の生徒さんから「子どもが大きくなるとなかなか一緒に食卓を囲むことができなくなるけど、ここでケーキを作って持って帰った日は、家族全員が揃う時間ができる。そういう幸せをありがとう」という言葉を頂いたことが支えになり、そこから3年ほどカルチャースクールを開催。私のケーキを出してという形でしたが、人を集めることに少し疲れてしまって……。そのときに私の原点はケーキ作りだなと。今はネット販売とお菓子教室、そして定期的にイベントを開催しています。

焼き菓子のネット販売とオーダーケーキ

「Takaco'MOM homemade Cake」は、ネット販売とオーダーケーキのみのケーキ屋さんです。ネット販売では、アップルパイやパウンドケーキなどの焼き菓子を中心に受注販売。4年前に日経新聞の土曜日版、なんでもランキングベスト10にスマイル・ポピーシード・パウンドケーキが選ばれ、関西や九州、沖縄など遠方からも注文をいただいています。オーダーケーキは、私がお届けできる範囲、または直接こちらに受取に来られる方限定となりますが、リクエストにあわせてケーキをお作りしております。気軽にご相談していただけたらと思います。

トータルで100回超えのお菓子教室

お菓子教室は、毎回違うレシピ。通算で100回は超えており、一緒に作ったケーキを1台持ち帰っていただきます。みんなで試食をし、お喋りをして、といったスタイルのお菓子教室です。

すべてネットやクチコミで広まり、今では若い女性から高齢の方、男性まで様々な生徒さんが通ってらっしゃいます。男性、女性問わずご参加可能ですので、ご興味のある方は是非、お気軽にお電話ください。

地域の方との繋がりを大事に

これまで、ドラマ『家族ノカタチ』(TBS系)に登場するケーキや、アニメ『カリーノ・コニ』(テレビ東京)のイメージケーキを製作するなど、さまざまな経験をさせていただきました。現在は「Goo Goo Foo(グーグーフー)」というサイトで、笑顔のケーキプランナーとして毎月１本、レシピの掲載も行っています。何度かカフェにケーキを卸したこともあるのですが、今はお休みしてしまっているので、そういったことも再開したいですし、今後は、もっと地域の方にも愛されるケーキ屋さんになれたらいいなと思っています。地域の方との繋がりを大事に、あざみ野の街を活性化するお手伝いができたら考えていますので、今できることを一つずつ叶えていきたいです。

※上記記事は2021年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。