CLOTH&CLOTHING(クロース&クロージング) 瀬古 洋平 オーナー YOUHEI SEKO
大手セレクトショップにて店頭販売やプレス(広報)を担当。製品(洋服)づくりも経験し、2019年に『CLOTH & CLOTHING』をスタート。(東急田園都市線「たまプラーザ駅」北口より徒歩5分)
大手セレクトショップにて店頭販売やプレス(広報)を担当。製品(洋服)づくりも経験し、2019年に『CLOTH & CLOTHING』をスタート。(東急田園都市線「たまプラーザ駅」北口より徒歩5分)
おしゃれに目覚めたということでもないのですが、自分がまわりとちょっと違うと感じたのは小学生のときでした。他の友達はみんな、Tシャツやジャージを着ているというのに、自分だけ真っ赤なポロシャツだったりして(笑)。きっと母の好みだったのでしょうが、今思うと素敵なデザインのブランドのものを着ていた記憶があります。ランドセルを背負っていたのも小学4年生の頃までで、その後は自分が気に入ったリュックに教科書を入れて通っていました。小学校の頃は毎日たくさんの荷物を詰め込んでいましたから、すぐにリュックが壊れてしまったのをよく覚えています。修学旅行などのイベントに合わせて新しい鞄を買ってもらったり、洋服を買ってもらえたりするのがとっても嬉しかったですね(笑)。
アパレル系に進んだのはやはり、そうした子ども時代の“刷り込み”のようなものがあったからでしょうか。きっかけは両親の影響だと言えなくもありませんね(笑)。就職したのも、セレクトショップを展開するアパレル大手でした。販売員から始まり、店長、プレスなど、さまざまな役割を担当しながら洋服に関わってきたという感じです。また、ただ単に洋服を販売するだけでなく、ニットを製造する会社で“モノづくり”を経験した時期もありました。実は、美しが丘には以前勤務していたショップがあって、このエリアで5~6年ほど仕事をしていました。当時から、1階にある「Local」のオーナーさんをはじめ、身近なところに“憧れの先輩”とでも言うべき方々が何人もいらっしゃって…。「この人たちと一緒に仕事をしたい!」と強く思ったのが、この店を開く最初のきっかけで「自分の店を持ちたい」という以前に、大好きな街、大好きな人たちのコミュニティに加わりたいという気持ちの方が大きかったです(笑)。いい(11)服(29)の日であり、いい(11)福(29)もたくさんやって来そうな2019年11月29日、『CLOTH & CLOTHING(クロース&クロージング)』をオープンいたしました。
服を作るためには生地が必要になりますし、服という形がなければせっかくの生地も生かされません。生地(CLOTTH)と服(CLOTHING)は重なり合い、決して切り離すことができないもの…。だから、お店の名前はシンプルに『CLOTH & CLOTHING』としました。ただし、“C”を2つ重ねたロゴマークにはとにかくこだわり、文字の形や重なり具合など細部にわたり時間をかけてロゴを作りました。海外では、洋服屋さんの下に床屋さんがあったり、靴屋さんが入っていたり、同じ建物の中にお互いにリンクし合う業種が入っていることが多くあります。こちらの建物も、1階が眼鏡屋さんで2階が洋服屋、店内に“カウンターがある”という点もお揃いです(笑)。フィッティングルーム入り口のアール(丸み)、カーテンのプリーツの数までこだわっていて、それぞれ使用する素材一つひとつ時間をかけて選びました。少々入りづらい印象があるかもしれませんが、そのぶん実際に足を運んでいただいた方には新しい発見があったり、お気に入りの一着が見つかったり、きっと思いがけないサプライズがあるはずです。もしも遠方にお住いの場合は、オンラインショップをご利用いただければと思います。
『CLOTH & CLOTHING』のスタイリングテーマは、“きれいめ”になり過ぎずに、肩の力を抜いた着こなしです。そのため、扱っているアイテムもデザイナーの個性が感じられるとともに、自分自身のテーマにフィットするものを選んでいます。誰かに見せるための洋服ではなく、自分が納得し、満足できるようなアイテム。たとえ衝動買いのように購入なさっても、お客様にとって決して損のないアイテムを揃えているつもりです。店舗のディスプレイでは、“色合わせ”のご提案を心がけていて、赤に緑、緑に黒を並べたりすることも多いでしょうか。ワントーンのグラデーションコーデももちろん素敵ですが、好きな色味を合わせて“着回し”する楽しさも知っていただきたいと思っています。店舗もオンラインも基本的にはメンズ向けのアイテムとなっているのですが、オーダーメイドのシャツについては、女性のお客様から依頼をいただくことも少なくありません。背の高い女性がマキシ丈のシャツワンピースをオーダーなさったり、色・デザイン・ボタンまで全て指定なさるお客様がいらしたり。「こういうのが着たい!」といったご希望にも、しっかりとお応えいたしますのでご相談ください。
お客様はそれぞれに好みや生活環境が異なりますので、その方にとっての“ジャスト”も違ってきます。それでも、オーダーシャツなどをお作りしたお客様から「褒められました!」といったお声をいただくと、素直に嬉しいなと思います(笑)。オープンから2年が過ぎ、レザー作家さんとのコラボアイテムをはじめ、少しずつ地域の方々と一緒にお仕事できる機会が増えてきました。当店では、オーダーシャツに限らず、小物やバッグのデザインなども承ることができます。普段使いのアイテムにお困りのことがあったら、ぜひお気軽に足を運んでいただきたいと思います。
※上記記事は2021年7月に取材したものです。
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