植松 弘子 代表(ドイツ式フットケアサロン フットケアラボ)のインタビュー

ドイツ式フットケアサロン フットケアラボ 植松 弘子 代表

ドイツ式フットケアサロン フットケアラボ 植松 弘子 代表 HIROKO UEMATSU

東京都出身。足学のスクールで学び、2000年に「ドイツ式フットケアサロン フットケアラボ」をオープン。タコ、魚の目、巻き爪、外反母趾などの足のトラブルのケアとともに、立ち方や歩き方の指導なども行っている。プライマリーウォーキング認定指導員。(東急田園都市線 たまプラーザ駅より徒歩10分)

自身の巻き爪から興味を持った「足学」

フットケアサロンをオープンする前は、エステサロンやネイルサロンへ業務用化粧品を販売する仕事をしていました。ちょうどその頃、2000年少し前にフットケアが日本にも普及し始めたんです。今でこそ足のケア専門のサロンが日本にもできていますが、当時はほとんどありませんでした。

私にはもともと巻き爪がありましたし、母には外反母趾がありました。それで足のケアに興味を持っていて、自分でも勉強したいと思っていたんです。ちょうど日本で足学のスクールが立ち上がったので、そこで勉強を始めました。足学は学んでみると、すごく奥が深いなと思いました。ドイツのように、海外では国家資格もあったり、日本の歯医者さんのようにフットケアサロンが社会に根付いていたりする国もあるんですよ。私自身、1週間ドイツでも研修を受けて、ディプロマ(高等教育機関より発行される卒業証明書)を取得しています。

スクールで学んだ後、地域の方達の健康をサポートできたらいいなという思いで、2000年に「ドイツ式フットケアサロン フットケアラボ」をたまプラーザにオープンしました。

足のトラブルを解消できるフットケアサロン

当サロンでは、魚の目やタコ、巻き爪などさまざまな足のトラブルを解消することで、健康な体をサポートしています。さらに、再発しないように、基本的な足のお手入れの方法や、立ち方・歩き方などのアドバイスもさせていただいています。

実際に、当サロンにいらっしゃるお客様は、魚の目やタコ、巻き爪などのトラブルを抱えている方が多いですね。また、特に寒い季節ではかかとがガサガサになってしまい、角質ケアを受けられる方も多くいらっしゃいます。

当サロンでは、たとえば、魚の目ができている場合、皮膚を柔らかくする軟化剤を使用して自然にとれるところまでケアします。悪化していても痛みがないようケアすることができますので、痛みについては心配いりません。陥入爪の場合には、正しいカットの方法をお教えしますので、帰る時には靴を履いても痛くない状態になります。1回のケアで効果を実感できる方がほとんどですが、巻き爪は一回で治るわけではありませんので、ある程度の期間、継続して通っていただくことが大切です。

印象的だったお客様をお一人挙げるとしたら、足裏のタコが悪化して盛り上がって、キノコのようになってしまったのお客様です。仕事が忙しいこともあってケアする時間がなく、悪化してしまったそうです。「よく我慢されていたな」と思いましたね。このお客様には3〜4回程通っていただいて、最終的に足裏を平らに戻すことができました。

「痛い」と言ってきちんと歩けなかったようなお客様が、ケアを受けて笑顔になって帰って行かれるとすごく嬉しいですね。お客様が抱えている痛みを取り除いて、笑顔で帰れるよう丁寧にケアすることを心がけています。

健康の維持につながる立ち方・歩き方の指導も

当サロンでは、足のケアとともに、立ち方や歩き方のパーソナルレッスンもしています。足の健康には、普段の立ち方や歩き方が大きく影響するからです。私は、健康の維持につながる立ち方や歩き方を学び指導もできる、プライマリーウオーキング指導者協会の認定指導員でもあるんです。レッスン以外で、ちょっとしたアドバイスとしては、足裏の前方に魚の目ができる方が多いんですが、こういう方はだいたいつま先重心になっていることが多いんですね。なので、かかとの方に体重を移すように立ち方を整えて差し上げます。それだけでもバランスよく立てるようになります。

ほかにも、靴の履き方など、日常生活ですぐに取り入れられるアドバイスをさせていただくこともあります。お客様の中には、「スニーカーだから」という理由で、足に良いと思っている方もいらっしゃいます。ですが、スニーカーを履いていたとしても、紐をしっかりと結ばずゆるんだままで履いていると、足にとっては良くないんですよ。知らない方も多いので、帰り際、スニーカーを履く時に靴紐をしっかり結ぶよう教えて差し上げています。それで歩いていただくと、「今までと全然違う」っておっしゃってくださる方が多いですね。少しずつ、このような基本的な注意点も広めていきたいと思っています。

また、私は経絡(けいらく:古代中国の医学で気血の通り道として考えられているもの)を整えるインストラクターの資格も持っています。最近はコロナ禍の影響で全身が硬くなっている方も多いので、足だけではなくて、ヘッドマッサージや脳ストレスをとり、頭から背中にかけての経絡を整えるメニューにも対応しています。経絡は体中つながっているので、たとえば頭を整えることで全身が整ったり、背中を整えることで免疫効果が上がったりなど、さまざまな効果が期待できます。「家族にヘッドマッサージをしてあげたい」と希望されるような方には、希望すればその方法を教えてディプロマを発行することもできます。

健康な足の大切さを伝えていきたい

とにかく私は、健康な足がいかに大切か皆さんに知って欲しいと思っています。日本では、まだまだ足のケアが浸透していないんですよね。足に無頓着な方も多いように感じます。たとえば、深爪しても特に日常生活に支障なく過ごすことができるので、痛みが強くなければ気にしない方も少なくありません。ですが、爪は重心や歩き方など、体全体の健康に関わってくる大切な部分なんです。特に高齢の方にとっては、深爪しない方が転倒しにくくなるともいわれています。

また、足は立った時の土台になるので、足が健康な状態でなければ、いくら骨盤調整などを受けても体全体がずれてしまうんです。全身に影響を与える大切な場所なんですよね。こんな基本的なことを、これからも伝えていきたいです。ぜひ足の健康に興味を持っていただきたいと思っています。

足のお手入れが難しい場合はぜひ当サロンまで

当サロンは一人でやっていることもあり、完全予約制です。お電話でお話しさせていただいた時にどんな状態かお聞きして、メニューのご提案をさせていただきます。もちろんホームページをご覧いただいて、ご希望のメニューがありましたら、それをお伝えいただいても構いません。

繰り返しになりますが、私は皆さんに足の健康を気にかけていただきたいと思っています。特に足裏には、内臓や各器官につながる末梢神経が集中した、体全体の反射区(はんしゃく)があります。足裏を柔らかくするだけでも刺激になって、全身の健康につながります。ご自分でお手入れすることが難しいという方は、ぜひ一度当サロンにお越しください。いろいろなアドバイスができると思います。

 

※上記記事は2021.10に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

ドイツ式フットケアサロン フットケアラボ 植松 弘子 代表

ドイツ式フットケアサロン フットケアラボ植松 弘子 代表 HIROKO UEMATSU

ドイツ式フットケアサロン フットケアラボ 植松 弘子 代表 HIROKO UEMATSU

  • 出身地: 東京都
  • 趣味: ピラティスとか体を動かすことが好き、楽器を演奏したくて最近ウクレレも始めました
  • 好きな本: お花のブーケの本なんかは、見ていて癒されます
  • 好きな言葉: ありがとう
  • 好きな場所: 海

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