有本 方恵 院長（有本矯正歯科)のインタビュー

歯科医だった父親の影響で歯科の道に

父親が歯科医だったことに加えて、母方の親戚もみんな医療系の道に進んでいたので、なんとなく自分もその道に進むのかなと幼いころから思っていました。歯科を選んだのは、学生時代のホームステイ先で歯科クリニックへ見学に行く機会があり、そこで見た歯科医師の方がすごく楽しそうだったのがきっかけです。子どものころから見ていた父親の姿は「忙しそう」という印象が強くて、外側からではなく別の視点から見たときに「忙しさもあるけど楽しいのかもしれない」と思って。改めて父親に尋ねてみたら「大変だけれど、楽しいよ」と（笑）。やりがいもあると教えてくれたので、自分も歯科医になろうと決めました。実際に自分が歯科医になってみたら、その言葉通り、楽しかったです。今も大変な面もありますが、毎日が楽しいです。

矯正歯科を選んだのは咬合治療への興味から

学生のときにUCLAの歯学部で咬合、噛み合わせを専門にしている先生にお話を伺うチャンスがあり、そのときにどんな治療をするにしても、咬合というものを無視して治療してはいけないんだなということを強く感じ、矯正歯科に興味を持ちました。咬合にアプローチする方法はたくさんありますけど、なかでも矯正歯科は実際に歯を動かすことができて、歯を削ることなく咬合治療に関わることができるところに魅力を感じました。大学を卒業したあとに矯正専門歯科で4年勤務して、もう少しきちんと勉強したいという思いで大学院に進学。その後、この「有本矯正歯科」を開院しました。

幅広い世代が治療に通う矯正歯科専門クリニック

当院は、矯正歯科専門のクリニックです。小学生から上は60代を超える方まで、治療に通っていただいています。矯正というと、若い世代が対象と思われがちですが今は年齢制限なく治療いただけます。やっぱり「噛めない」というお悩みの方が多いですね。正常咬合といって、それは本当に理にかなった形ではあるんですけど、それを目指して咬めるような治療を行えば、自然ときれいな歯並びになるんですね。ですが、きれいに並んでいても噛めないこともありますので、その場合は噛む方を優先して治療するようにしています。

不安や心配することなく治療を受けていただけるように

矯正治療としては、一番スタンダードな形での治療を行っています。いろいろな新しい技術もありますが、スタンダートな治療法には100年近い歴史がありますから。安心感のあるスタンダードな形をベースにしつつ、新しいものも取り入れ、より治療がスムーズにできるように心がけています。加えて、矯正治療中はもちろんですが、その後のメンテナンス、クリーニング面にも力を入れていますので、矯正後も安心してお任せいただきたいと思っています。安心という面では、自分が過去、歯の治療をしたときに嫌だな、不安だなと思ったことを患者さんに感じさせないように、という部分も意識しています。技術面での安心は当たり前ですから、プラスαの部分。例えば、歯の型を取るときに口の中がいっぱいなのに周りに誰もいないと不安になりますよね。当院では、必ずスタッフがそばにいるようにしていますし、全ての患者さんを私が治療して、コミュニケーションをとるようにしています。タイマーなどで「これが終わったら」という形でお知らせして、不安を取り除くようにしています。

患者さんの人生を支える治療を

歯並びがよくなると、人生を楽しく過ごすことができるんですよね。これは患者さんに教えていただいたことなんですが、年配の方が「ランチに行って友だちが『歯が悪いから、このメニューは食べられない』と言っているなかで、自分は好きなものを選んで自分の歯で食べられる。本当に幸せですよ」と伝えてくださったことがあるんです。永久歯は早いと14歳くらいで生えそろうので、長いと70年以上、自分の体を支えていくものになるんですよね。いい噛み合わせを得るということの価値を皆さんに知っていただきたいですし、私も人生を支える仕事をしているんだという責任感を持って、今後も治療に向き合っていきたいと思っています。噛み合わせのいい歯は健康の基本ですから。相談だけの受付もしていますので、ちょっとでも悩んでいることがあるなら、お気軽に相談にいらしてください。

※上記記事は2022年1月に取材したものです。
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