とくうえ内科クリニック 徳植 秀樹 院長 HIDEKI TOKUUE
大学卒業後、肝臓や消化器を専門に研鑽を積む。2007年、横浜市青葉区に開業。
大学卒業後、肝臓や消化器を専門に研鑽を積む。2007年、横浜市青葉区に開業。
私には5歳上の兄がいるのですが、その兄も医学部への進学を早々に決めていましたし、両親が開業医をしておりましたから、自然とその道を選ぶものだと考えていたかもしれません。私も高校1年生のときに、両親に「医学部に行こうと思ってる」と伝えたのですが、それに対しての反応は意外にも「お前も医学部に行くのか?」でした(苦笑)。考えてみれば両親から「医者になれ」などと言われたことはありませんでしたし、その反応が「もっともだ」と思う半面、ちょっと拍子抜けしたというのが正直なところです(笑)。
父が内科の開業医をしていたことが消化器内科を選択するひとつの理由だったと思います。それに加え、お世話になっていた先輩に熱心に誘いを受けたことも大きなキッカケとなりました。杏林大学を卒業し大学病院での十数年の勤務を経た後、所沢中央病院、三鷹病院での勤務を経て現在に至ります。
大学病院には研究と教育と臨床という3つの柱があります。どれも手を抜けない大事な要素となりますが、私はその中でも臨床に深く関わっていたいという気持ちが強く、それが自分のクリニックを開く強い動機となりました。
『とくうえ内科クリニック』は平成19年(2007年)に開院致しました。全ての患者さんを最初から最後まで見続ける家庭医として皆様に信頼されるクリニックを目指し努力をしてまいります。
これまで臨床と研究に携わってきた肝臓病学・消化器病学の知識と経験を活かし、生活習慣病や慢性疾患の管理・指導、疾病の予防や早期発見といった地域に根ざした医療を提供し続けてまいりたいと思っております。とりわけそのうちの疾病の予防にも大きく関係してくる内視鏡検査に当クリニックは力を入れております。現在は、コロナの影響もあって内視鏡検査に関しては人数を制限している状態ですが、状況に合わせて柔軟に対応するようにしております。
「胃カメラは苦しい、辛い」というイメージをお持ちの患者さんを多く見かけます。当院では従来の口からおこなう胃カメラではなく、鼻からおこなう経鼻内視鏡検査を導入し、「苦痛の少ない」胃カメラを心掛けております。「えっ、鼻から?痛くないの?」と逆に心配されるかもしれませんが、キチンと前処置(鼻腔内の局所麻酔)をおこなえば心配ありません。
胃カメラとセットで語られることの多い咽頭反射は、舌の奥にある舌根に“触れる”ことによって起こる現象です。経鼻内視鏡を用いた場合、この舌根に触れずに検査をおこなうことが出来るため、咽頭反射は起こりにくくなります。また、鎮痛剤を使用する必要がありませんので、モニターを一緒にご覧いただいてお話をしながら検査を受けることが可能です。検査後の安静が必要がないことも特徴のひとつですね。心配な事がありましたら何なりとご相談下さい。
胸やけ、ゲップ、食べたものがつかえるといった症状は逆流性食道炎、もしくは非びらん性胃食道逆流症の可能性が高いと考えられます。逆流性食道炎とは食道下端部の粘膜の炎症によって起こるもので、非びらん性胃食道逆流症は粘膜に炎症等の異常は認められないが自覚症状が持続する状態を称します。
お酒や煙草はもちろん、肥満や便秘により胃の内圧が高くなることで胃酸の逆流を生みやすくなりますので、日常から気をつけていただく必要があります。
「このくらいの痛みなら・・・」と我慢される方が多いのですが、この疾患にはてきめんに効果のあるお薬がありますので、無理をせず気軽にご相談いただければと思います。
私達が診察の際に使っている言葉は、専門用語が多くなりがちで、患者さんに伝わりきらないことがあると気づきました。その様なことが無いように、極力分かりやすい言葉で説明するようにしております。診察に来るお客さんは不安も多いかと思いますので、より一層言葉遣いには気を付けるよう心がけています。
その上で、患者さんの病状が良い方向に向かった時は嬉しいものです。私は内科医なので、外科的疾患で治療を要する場合、他の病院にお願いするわけですが、最終的にその患者さんが元気に当クリニックに戻ってきてくれると嬉しいですしホッとしますね。
コロナ対策・感染症対策として、感染症の方と非感染症の方との動線を分けることが多いのですが、
当クリニックのようなビル診療所は動線を分けるのが難しい為、「時間的ゾーニング」という対策を実施しています。感染症の方と非感染症の方の診療時間帯を分ける対策のことで、これにより、非感染症の方にも安心してご来院頂くことが可能です。時間帯や、その他ご不明な点がございましたらお電話にて一度ご連絡ください。また、アルコール消毒やアクリル板の設置、非接触型の体温計の準備の他、椅子の数を減らしたり、雑誌類の廃止など細かい点まで対策をしております。このような対策を行い、万全を期するよう努めておりますので、安心してご来院ください。
同じクリニックモールで診療されている各科の先生方とは定期的に会合を持ち、意見を交換し合っています。また、健康講座という形で同じテーマについて各科の立場からお話をさせていただくという試みもおこなっております。同じ方向性のもと、専門領域を有効に活かしながら地域の方々により良い医療を提供していければと考えております。
些細なことでも構いませんので何でもお気軽にご相談ください。内科の開業医の務めとして、患者さんから症状を伺った時に「それは脳外科に診てもらったほうがいいですよ」「その症状は泌尿器科に」といったように病気を正確に区別し、専門へとご紹介をすることも重要な役割のひとつと考えています。
あらゆる痛みや悩みを最初に受け止める医療の入り口として当院をご利用いただければ幸いに思います。どうぞお気軽に足をお運びください。
※上記記事は2021.02に取材したものです。
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