賀嶋 俊隆 院長（かしま内科・循環器クリニック)のインタビュー

高校時代に受けた手術がターニングポイントに

父が開業医をしていたものですから、実家は自宅兼診療所のような感じになっていました。父の専門は内科だったようですが、そこは田舎の診療所ですから「とにかく何でも診る」というスタイルで診療していましたね。そうした環境の中で育ちましたから、いずれは自分も医師になるのかな…とぼんやり考えてはいましたが、それがハッキリと目標に変わったのは高校3年生の秋でした。

実は、大学受験前の大事な時期に手術を受けることになり、1ヶ月ほど入院したことがあったんですね。このときに医療のお世話になったことで将来の目標が明確になり、「医師になろう」と心に決めました。残念ながらその年の受験には間に合いませんでしたが、医療を志す私の気持ちは変わることがなく、浪人生活を経て昭和大学医学部に進学することができました。

豊富な知識や経験をいかして地域医療に貢献したい

昭和大学医学部を卒業した後は、母校の大学の外科に籍を置きました。当時の外科の医局は今のように臓器ごとに分かれていなくて、脳も消化器も、胸部も呼吸器も、大人だけでなく子供の患者さんも担当したんですね。私自身、一つのことに特化したスペシャリストというより、全身を診られる外科医となるべく、4年にわたって研鑽を積みました。その後、関連病院などで診療する中で心臓と血管を診る胸部外科を専門にするようになりましたが、医局時代に身につけた知識や経験は医師として大きな強みになっていると感じます。

長きにわたり大学病院や関連病院で最先端の医療に携わるほか、開業前には在宅医療なども経験。これまでに培った知識や経験を地域医療に役立てたいとの想いから『かしま内科・循環器内科クリニック』を開設しました。幸いここは駅からも近いですし、クリニック内部も「密」を回避できるような広々としたスペースを確保することができました。内科的な症状に限らず、お困りのことやご心配なことがあれば何でもお気軽にご相談いただきたいと思います。

一人ひとりの患者さんを適切な医療につなげる

『かしま内科・循環器内科クリニック』では、風邪や腹痛といった症状をご相談いただくほか、糖尿病や高血圧など生活習慣病の管理などに対応いたします。また、「動悸がする」「血圧が高い」など心臓や血管にまつわる症状については、より専門的な診療を行えることが特長です。院内にはレントゲンやエコー（超音波）に加えて、血圧や脈波を測定する機器、ホルター心電図なども備えています。必要な場合には適切に検査を行い、お一人おひとりに適した治療方法をご提案したいと思います。

私が医師になって、35年あまりになるでしょうか。医師として必要な知識やスキルを身につけたとは思っていますが、私は何もかも自分一人で抱え込むことが良いとは思っていません。このクリニックで対応できる症状であれば責任をもって治療を担当いたしますし、より専門的な治療が必要だと判断すれば、適切な医療機関をご紹介いたします。その患者さんにとって何がいちばん大切か、より良い結果を得るために何をすべきか…常にそうした視点で考え、適切な判断をすることも、医師として大事な役割だと考えています。

患者さんに寄り添い、安心の医療を提供する

医師として私が大切にしているのは、患者さんと対等な立場で接することです。医師だからと上から目線で話をするのではなく、難しい専門用語を使うのではなく、どなたにも分かりやすい言葉で、ゆったりとしたトーンで話をしたり。必要ならば図や模型を使ったりして、難しいことも分かりやすくご説明することを心がけています。

こうして私自身も患者さんと同じ目線で考え、お一人おひとりに寄り添うような気持ちで診療しておりますので、ぜひ地域のみなさまにも気軽に足を運んでいただきたいと思います。病気とはいえない不快感をご相談いただいたり、健康診断の結果をご相談いただいたり、足の痛みや静脈瘤のことについてご相談いただくのも大歓迎です。地域のみなさまにとって「頼れる身近なかかりつけ医」になること、それが今の私の目標です。

これから受診される患者さんへ

『かしま内科・循環器内科クリニック』では、風邪や腹痛などの症状をはじめ、心臓や血管の病気なども幅広く診療しています。地域のみなさまに快適に受診していただけるよう、院内はゆったりとしたスペースを確保し、換気をはじめとした感染対策も徹底しています。何よりも、患者さんとのコミュニケーションを大切に、お一人おひとりに適した医療をご提供したいと思っておりますので、何か気になる症状があるときにはお気軽にご相談ください。