インタビュー/小澤クリニック

小澤クリニック 小澤 進 院長

小澤クリニック小澤 進 院長

この道に入るきっかけと、これまでの経緯についてお聞かせください。

中央大学の法学部に進んで弁護士を目指していましたが、大学紛争のため授業が丸2年間つぶれてしまったんです。それでも強い意志があればなんとかして司法試験を突破したのでしょうけど、それだけの情熱がなかったんですね。自分というものを認識することができて、ある意味、よかったと思っています。けれども、高度な知識に裏打ちされたプロフェッショナルな仕事に就きたいという思いはとても強かった。そこで志したのが医者です。中央大を卒業後に、昭和大学医学部に入学しました。 大学の早い段階で消化器に進もうと決めました。なぜ消化器かというと、やはり人間が生きていく上で、食べることと消化吸収というのは一番根本的であって、だから私も一番興味があったのです。それで消化器と血液を専門にする昭和大の第二内科で勤務の後、このクリニックを開設しました。

『小澤クリニック』の特徴と治療方針をお聞かせください。

患者さんの悩み、症状は千差万別ですから、その人に合った治療法を丁寧に行うということですね。消化器内科としての今までの経験を加え、専門性を持たせた治療に心がけています。 そのために、患者さんの話によく耳を傾けます。病気以外の背景、例えば生活習慣やその人の性格なども考えて、それに沿った治療を選択します。ですから数多くは診られません。その代わり、じっくり、きちんと診療ができていると自負しています。

診療の際に注意されているのはどんなことですか?

どの程度のことを患者さんが望んでいるかという、そのレベルの見極めに注意しています。ちょっとした症状でも、血液検査からレントゲン、心電図検査まで全部やって徹底的に調べてほしいという方もいれば、とりあえず診てもらえばいいやという程度の人もいます。 この地域は高度な医療を希望されている方が多いように思いますね。高齢者でも健康保険の自己負担が3割という比較的豊かな層が多いですし、病気への関心とそれを積極的に治そうという意識も高い。以前は、青葉区は全国一の長寿地域と言われていたんですよ。

今後、取り組んでいきたいことはなんでしょうか?

精神的な疾患を抱えてらっしゃる患者さんへのケアに配慮していきたいですね。もっともそれは、これまでも行ってきたことなんですけど。消化器系には、うつ病の患者さんが非常に多いんです。消化器からくるうつではなくて、うつ病からくる消化器の不調なんですよね。 それなのに精神科には行きたくないという患者さんがけっこういます。そういう方には内科の治療とともに、うつ症状の軽減にも力を貸してあげなくてはならない。必要に応じて、抗うつ剤も処方しています。

最後に、地域の皆様にメッセージをお願いします。

青葉区周辺は、ここで生まれ育った人の割合は低く、都内などからの流入組が多いです。だから地域への愛着がどの程度なのか不明なところもあるのですが、高齢化社会を見据えたら、地域との結びつきを強くしておくことは絶対必要です。実際、お年寄りで孤立している人は多く見受けられます。元気なうちはそれでもいいんですが、病気をしたら大変です。私はお昼の休診時間を往診に充てていますが、その需要は高まるばかりです。つまり一人で病院に行くこともできない患者さんが増えているわけです。往診を依頼するのは可能でも、薬を院外処方にしたら、その人たちは取りに行けないわけですよ。そうなったらどうなると思います? 負担はこちら側にくるわけです。往診以上のことをしなくちゃならない。すると当然、医者は疲弊します。それで医者がつぶれてしまったのでは、結局は地域が損をするわけです。 一人暮らしの方もたいていどこかに家族はいます。そういう人たちは、地域や友人たちより前に家族関係を見直すことが大切です。通院にしても入院するにしても、誰かが面倒を見なくてはならない。それがお金の管理なんかになると他人では難しいわけです。でも家族にしたって、離れて住んでいたらそうしょっちゅう来られるわけじゃない。
ですから、こういう病気になったらこういう風にしてほしいとか、助けてほしいということは、家族間でよく話し合っておく必要があります。そのためには、いい家族関係を築いておかなくてはなりませんよね。
そういうことがどうしてもできないという方は、地域への目配りをして、問題(病気)が生じたらどこへ行けば助けてくれるのかを把握しておいていただきたい。でないと、私たちも困ってしまいますから(笑)。
私は横浜市のケアプラザの嘱託医をしていまして(美しが丘ケアプラザを担当)、今お話ししてきたような状況を実際に、頻繁に目にしていることから、切実な思いで申しているのです。
それと、10年ほど前から青葉区医師会で医療相談窓口を担当しています。そこに届く苦情に一人で対応しています。患者さんから8割、病院側からが2割。患者さんには私がすべて直接交渉します。病院に診療拒否されたとか診療報酬が高かったとか内容は様々です。ただ相手に注意してほしいというのから、裁判を起こしたいのだけどどうしたらいいのかといった相談まであります。実際に裁判になるケースは年間3、4例あります。
この地域は医療機関が非常に充実していると言われていますし事実そうなのですが、医師の活動はクリニックに来た人を診るだけではないことを知っておいていただけるとうれしいですね。 長年見ていますと、トラブルを起こす医療機関は特定のところに集中してきます。ですから、患者さんも、近いからというだけではなく、自身でどこがいいか情報を集め、見極めることが大事ですね。いい医者ですか? 共通するのは患者さんの話をよく聞く医者です。それと、自分のところで解決できなければ躊躇せず、ほかの病院へ紹介状を書く医者ですね。

※上記記事は2014.8に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

小澤クリニック 小澤 進 院長

小澤クリニック SUSUMU OZAWA

小澤クリニック 小澤 進 院長 SUSUMU OZAWA

  • 好きな本・愛読書: 政治・経済分野の書籍
  • 好きな映画: アクション
  • 好きな言葉・座右の銘: 政治・経済分野の書籍
  • 好きな音楽: 欧米のロック
  • 好きな場所・観光地: イタリア、フランス
  • 出身地: 神奈川県
  • 趣味・特技: 歴史書を読むこと、ゴルフ、スポーツ観戦

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